在宅ワークは自由度が高いです。自由度が高すぎるあまり、自己管理が大変で、なかなか思うように集中できない、パソコンに向かうのが苦痛すぎる、といったことがあるでしょう。
正攻法で気合を入れて集中力が上がれば良いのですが、そう簡単にはいきません。そこで思いつく方法が、「ながら仕事」です。何か自分の好きなことをやりながら仕事をすることで、とにかくパソコンに向かう、楽しみながら仕事をする、といった目的があります。
とはいえ、ながら仕事は良くない、仕事に集中できない、といった意見が多いのも事実です。そこで、どのようなながら仕事なら可能なのか、注意点は何か、などについて解説します。
またこの記事を書いた1年後の私のながら仕事については以下の記事のような状況です。
在宅勤務で集中できない!在宅勤務歴4年以上の私の対策方法をご紹介!
またそもそもマルチタスクってやってもいいものなの?と疑問を持たれている方は以下のページをご参考ください。
マルチタスクは本当に悪?タスクスイッチングやデュアルタスクとの違い
「ながら仕事」の種類
具体的にどのようなながら仕事があるのか、列挙します。
- 音楽を聞きながら
- 運動しながら
- テレビを見ながら
- ラジオを聞きながら
- アニメを見ながら
- ネットサーフィンをしながら
他にもいろいろあるかもしれませんが、一般的なものとしては上記のようになるでしょう。黄色のマーカーを引いているものは実際に私も取り入れているものです。特にアニメを見ながら作業することは多いため、太字にしました。
「ながら仕事」はありなのか
ながら仕事がありかどうかですが、ケースバイケースかつ人によります。たとえば、音楽を聞きながら仕事をしている人は多いでしょう。音楽くらいならBGMとして聞き流せますし、それほど集中力が阻害されることはありません。
人間は完全に無音の環境で集中するのはかえって難しく、適度に雑音があった方が適度に気が紛れて集中力が上がると言われています。
音楽はちょうど良い雑音になるとも考えられ、音楽があった方が集中できる人も多いでしょう。しかし、逆に音楽があると集中できないという人もいます。結局のところ、どの程度のながら仕事がありなのかは人によるのです。
どの程度の「ながら仕事」ならOKか
上で説明した通り、ながら仕事が可能かどうかは人によります。ながら仕事でまったく集中できない人は、無理にやらない方が良いでしょう。ただし私や他の人の経験談などをまとめると、だいたいの相場はあるかと思います。
先に表にしておくと、主観も入りますが以下のようになります。
「ながら仕事」の種類 | 一般的に | 私の場合 |
音楽を聞きながら | 〇 | 〇 |
運動しながら | △ | × |
テレビを見ながら | △ | △ |
ラジオを聞きながら | 〇 | 〇 |
アニメを見ながら | △ | 〇 |
ネットサーフィンをしながら | × | × |
「○」はほぼOKのもので、「×」は基本NGのものです。「△」については場合によってはOK、場合によってはNGです。アニメを見ながらの仕事を推奨しているわけではありませんが、私自身が一番やっているながら仕事なので一応太字にしています。
音楽を聞きながら
音楽については上でも触れましたが一般的で、多くの場合問題ないでしょう。ただしながら仕事としての効果も弱く、音楽を聞きたいからパソコンに向かいたい、とはあまりならないでしょう。
運動しながら
私はバランスボードに乗りながらのスタンディングデスクを取り入れています。バランスボードはバランスを取るだけで動かなくて良いので、作業の邪魔にならずに気に入っています。
後述する運動しながらは微妙でしたが、バランスボードはスタンディングデスクの強いお供です。
バランスボードも適当なもので良いと思いますが、以下のものは手頃です。
Amazon’s Choiseの人気商品は少し値が張りますが、以下のものです。
私が使ってるのはいつどこで買ったのかまったく思い出せないのですが、以下のものです。
今実家にいるので手元になくて、以前撮影した写真なのですがちょっとわかりにくい写真ですみません。
他には、バイクデスクやステッパーを使用してのスタンディングデスクを試みた経験があります。
バイクデスクとは、バイクと机が一体型になっていて、バイクをこぎながら仕事ができるというものです。以下のようなものです。
ステッパーは踏み込む運動で、以下のようなものです。
私自身どちらも試してみました。運動しながらの仕事が合う人もいるようですが、私はどうしてもタイピングしにくく、なおかつ動き続けるのは面倒なので無理でした。なのでたまにしかやらないですね。
どちらかというとステッパーの方は、読書のときに使ったりしています。表示されてるステッパーの色が赤になっていますが、私が持っているのは緑の方です。
スタンディングデスクについて詳しくは以下の記事で解説しています。
テレビを見ながら
テレビを見ながら仕事をしている方も多いかと思います。ただし賛否両論あり、集中できないから辞めた方が良いという意見もあります。また興味のある番組だと仕事に集中できない、興味のない番組だと雑音になるからむしろ集中力が上がる、といった意見もあります。
私自身の経験としてもその通りで、面白すぎる番組だと仕事に集中しにくいです。逆につまらなさすぎる番組だとかえってテレビを付けているのが苦痛です。
あくまでも主観ですが、適度に面白いくらいの番組が一番仕事の効率も上がり、なおかつストレスにもならないと感じています。
ラジオを聞きながら
パソコンで仕事をする場合、視覚情報を頼りにするはずです。つまり、同じ視覚情報であるテレビの画面などを見てしまうと、意識が逸れる、仕事の文字情報が頭に入りにくい、といったことが起こるのです。
一方でラジオなら音声情報だけなので、仕事中でも集中力を阻害しにくいと言われます。私自身はあまりラジオを聞かないのでラジオを聞きながら仕事をすることはないのですが、会社員時代の職場では常にラジオが付いていました。
SEだったので現場ではみんなプログラミングしているのですが、誰もラジオのせいで集中が阻害されている様子はありませんでした。むしろ適度にラジオに耳を傾けることで、ストレスなく楽しく仕事に集中できていたかと思います。
アニメを見ながら
アニメについてもテレビと同様で、ケースバイケースでしょう。面白すぎるとアニメに見入ってしまいますし、逆につまらなさ過ぎてもパソコンに向かう動機になりえません。適度に面白いくらいのアニメが一番作業効率とモチベーションを高めるように感じています。
ただしこれもあくまで主観的なことなので、感じ方は人それぞれかと思います。実際にやってみると良いでしょう。
私はアニメ好きなので、仕事の生産性が多少落ちることを覚悟の上で面白いアニメを見ることも多いです。見入ってしまって仕事ができていないこともありますが、それでも良いと思って見ていることもあります。
仕事だけやるのが苦痛なこともあるので、このように楽しみながらやることも重要でしょう。生産性ばかりを考えるとストレスが溜まります。
アニメを見ながら仕事をするなら、マルチディスプレイが必要です。
また映像の綺麗さにこだわるなら光沢液晶の方が良いですが、目が疲れます。ながら仕事用に購入するのであれば、ノングレア液晶の方が良いでしょう。ノングレアなら画面の光沢がないので、映り込みや反射で目が疲れることも少ないです。
どのような商品を選ぶかは自由ですが、今だと以下のものは手頃でサイズも良さげです。
アニメ視聴、ライティング、プログラミング、どの用途で使用しても目が疲れにくく見やすいので気に入っています。
また余談ですが、ノートパソコンの画面が光沢液晶の方は、反射防止フィルムを貼ることをおすすめします。長時間光沢液晶のモニターを見ていると目の負担が大きくなるからです。
私自身ノートパソコンには反射防止フィルムを貼っています。
アニメを見ながらさらに仕事もするとなると目も集中させることになるので、なるべく目に優しい環境を整えるのがおすすめです。
どのようなアニメが良いかについては、この記事の約1年後に書いた以下の記事で紹介しています。
在宅勤務で集中できない!在宅勤務歴4年以上の私の対策方法をご紹介!
ネットサーフィンをしながら
ネットサーフィンをしながらの仕事は基本NGでしょう。理由は単純で、文章を読みながら在宅ワークに多いプログラミング、ライティングなどの作業をすることは不可能だからです。
ネットサーフィンするのであれば、あくまでも休憩中が良いです。ただし、ライティングやプログラミングに必要な情報収集は話が別です。これらはネットサーフィンして調べることも多いでしょう。
その場合も作業と情報収集は別なので、同時にはできません。
実際に試してみることも重要
今回どのような「ながら仕事」ならありなのか解説しました。しかしこれらはあくまでも私自身の主観や、他の人の意見を参考にまとめたものです。いずれも明確な根拠があるわけではありません。
さすがにネットサーフィンのように文章を読む作業とプログラムや文章を書く作業を並行するのは物理的に不可能ですが、それ以外に関しては物理的には可能です。
結局人それぞれ集中できたりできなかったりするので、自分に合う方法というのを見つけてください。もちろんそもそもながら仕事をやらずに集中できるならそれがベストなのですが、どうしても集中できないこともあるでしょう。
集中できないときにながら仕事をうまく活用することで、案外コンスタントにパソコンに向かって仕事できるようになるのではないでしょうか。