射精すると筋トレ効果が落ちる?テストステロン値だけじゃわからない

射精

「射精するとタンパク質や亜鉛が放出される」「射精すると男性ホルモンが減少してしまう」「オナ禁するとテストステロンが増えて筋肉が付きやすくなる」といった噂が出回っているかと思います。

また逆に、「射精をすると男性ホルモンが増えて、体毛が濃くなったりニキビができたりハゲたりする」という噂もあります。このような噂を耳にすると、「なるべく射精しない方が良いのかもしれない」と思われるかもしれません。

そこでこのページでは、射精と筋トレの関係を中心に、射精のその他の影響についても解説していきます。

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射精とテストステロンの関係

まず射精と筋トレ効果の関係を考えるにあたって、重要なのがテストステロンです。テストステロンは善玉の男性ホルモンで、筋肉の発達に欠かせません。この他にも、テストステロンには以下のような効果があります。

  • 肌をきれいにする
  • 精神的に前向きになる
  • 体脂肪を燃焼させる
  • 顔つきを精悍にする
  • 健康状態を高める
  • 攻撃的な性格にする

ひとことで言うと、男性を男らしくするホルモンです。別名モテホルモンとも呼ばれており、テストステロン値を高めることで女性にモテるようになるとも言われています。

オナ禁とテストステロン値の実験結果

有名なので知っている方も多いかもしれませんが、「射精とテストステロン濃度の関係」という実験が行われています。21 歳~45 歳までの健康な28 人の男性を集め、射精しなかった日数とテストステロン値を調べるという実験です。

結果としては、以下のようになりました。

  • テストステロン値のピークは7日目で、平均して初日から145%増、200%近く増加した人もいた
  • 2~4日目には大きな変化が見られなかった
  • 5、6日目の変化幅は大きかった
  • 8日目以降は徐々にテストステロン値が下がっていった
  • 16、17日目くらいで初日のテストステロン値を下回った
  • 7日目で射精した人は、さらに7日後(実験開始から14日後)に再びテストステロン値のピークが訪れた

この実験結果を見ると、7日に一度射精をすると、もっともテストステロンの平均値を上げられると結論付けられます。

実験結果に対する疑問

実験結果から、7日目にテストステロン値がピークになったということは間違いないでしょう。しかし、だからといって射精の頻度を7日に1度にすべきかどうかは別問題です。なぜなら、以下のような疑問が出てくるからです。

  • テストステロン値が上がったことによってどれだけ筋トレ効果が上がるのかはわからない
  • 禁欲でずっとテストステロン値が高くなるわけではない
  • 筋トレしながら実験すればデータが変わってくる可能性もある

以上のように、禁欲が筋トレ効果に直結するわけではありません。また筋トレ自体にテストステロン値を上昇させる効果があるので、筋トレと禁欲を同時に実行した場合の結果は不明です。

世の中のマッチョは禁欲してる?

マッチョ

禁欲によって一時的にテストステロン値が上がることがわかりましたが、その結果筋肉がどれだけ発達しやすくなるかには疑問が残ります。そこで考えるべきことは、「世の中のマッチョが禁欲しているのか」ということでしょう。

すべてのマッチョの情報を知ることはできませんが、禁欲している人は少数派でしょう。私の知っている限りだと、むしろテストステロン値が高いせいか性欲も強めの人が多く、1日に数回射精している人もいます。

射精方法もいろいろで、嫁、彼女、風俗、自慰、これらの組み合わせ、など人それぞれです。そして射精頻度、射精方法と筋肉量に因果関係があるとは思えません

好きに射精してOKなのでは?

射精と筋トレの関係について、明確な結論が出ているわけではありません。そしてテストステロン値的に、禁欲が筋トレ効果を高めるかもしれない、と捉えられなくもないような実験結果も出ています。

しかし世の中のマッチョで禁欲している人は少数派です。また実験結果に合わせると、7日に1度だけ射精するという難易度の高いことをしなければなりません。この頻度を守ることは完全に禁欲するよりもむしろ難しいかもしれません。

他にも射精頻度に関してはいろいろなことが言われていて、3日に1回がちょど良い、月に21回が良い、などの説があります。他には年齢ごとに計算して、20代は10日に8回、30代は20日に7回、40代は30日に6回、などの説もあります。

ある程度の相場観としては参考になるかもしれませんが、はっきり言って計算通りに実行するのは難しいでしょう。基本的に性欲が湧いたタイミングで射精したいはずなので、性欲が湧いたときに出したいですし、逆に言えば性欲が湧いていないのに無理に射精するのは拷問に近いです。

性欲には個人差もあるので、出したいときに好きに射精すれば良いのではないでしょうか。禁欲して性欲を筋トレのエネルギーに変える、といった方法を実践している人もいるようですが、性欲と筋トレは別問題かと思います。

性欲が湧いたタイミングで筋トレすれば一時的に性欲は抑えられるかもしれませんが、しばらく経てばまた性欲が湧くはずです。その都度筋トレをするのは不可能なので、結局ムラムラを我慢することになるでしょう。

ストレスが溜まったり日常生活に支障が出るので、射精した方が良いと言っている専門家も多いようです。

射精で疲れて筋トレできないのは本末転倒

好きに射精すれば良いということでしたが、やりすぎて疲れて筋トレできないのは本末転倒です。たとえば依存症のように1日に何度も射精して、力が入らないような状況だと筋トレの効果が落ちます。

精液に含まれる亜鉛やタンパク質は微量なので何回も射精しても栄養不足による問題はありませんが、筋トレできる体力は残しておいた方が良いです。

体毛、薄毛、ニキビなどの問題について

ハゲ

射精するとジヒドロテストステロン(悪玉の男性ホルモン)が増加するため、体毛が濃くなる、薄毛になる、ニキビが増える、といった意見もあるようです。実際にこういった体験をした人もいるようですが、射精するとジヒドロテストステロンが増えるというデータはありません。

また医師で射精とジヒドロテストステロンの関係について言及している人が複数人いるようですが、いずれも「因果関係はない」と発言しています。むしろ適度に射精しないと機能が衰えてしまうので、オナ禁に反対している医師が多いようです。

ではなぜ射精によって上記のような問題が起こることがあるのかですが、おそらく疲労が原因でしょう。栄養不足やホルモンバランスの問題が起こらないとするなら、疲労が原因と考えるのが妥当です。

これについても明確な根拠があるわけではないので推測にすぎませんが、射精に限らず疲労や身体的、精神的ストレスが原因で上記のような問題を引き起こすことがあります。1日に何度も射精を繰り返せば、疲労感から体がストレスを感じ、薄毛、体毛増加、ニキビ、などの問題を引き起こす可能性があるでしょう。

無理やり絞り出すのではなく、気持ちよく射精できる程度の頻度がベストかと思います。頻度には個人差があるので明言はできませんが、2週間に1回~1日3回程度が一般的ではないでしょうか。

もちろん本人がまったく問題を感じていないのであれば、これより少なくても多くても問題ないかと思います。医学や理論的なことも重要かもしれませんが、自分の体の状態を感じ取ることも非常に重要です。

これは射精だけでなく筋トレにも当てはまることで、筋トレの頻度はスケジュールだけでなく自分の体の状態も考慮して増減させるのがおすすめです。私自身は自宅筋トレのみなので、体を動かしたいときだけ筋トレしています。

やりたくなければ何日かまったく筋トレしないこともありますし、逆に1日に同じ部位を何回か鍛えることもあります。射精も筋トレもやりたいときにやるのがベストではないでしょうか。

何事もバランスが重要

射精だけでなく筋トレにも言えることですが、無理をすればするほどうまくいくわけではありません。実際私自身数ヶ月の射精禁止や完璧なオールアウトを目指すことをやっていたことがあるのですが、効果が感じられないどころかストレスが溜まり、怪我をするようなこともありました。

今は無理ない範囲で適度にやるのがベストと考えています。特に射精に関しては意識せず、出したいときに気持ちよく出すことをおすすめします

また筋トレ、筋肥大のノウハウに関しては以下の記事をご参考ください。

筋トレに必要なのは知識だけ!根性も時間もお金もいらない!

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