これから副業でWEBライティングを始めたい、あわよくばそのままフリーランスとして活動したい、といった方も多いかと思います。一応WEBライティングの定義を確認しておくと、「WEBサイトの記事を書く仕事」です。
記事の内容は様々で、専門的な内容もあれば、芸能ネタや恋愛ネタなどもあります。このページでは、完全未経験の状態からWEBライティングの仕事を始めることは可能なのか、WEBライティングの難易度はどのくらいか、具体的にどのように始めれば良いのか、などについて解説します。
完全未経験からWEBライティングを始めることは可能なのか
パソコンのことはまったく詳しくない、文章を書くのも苦手、でも自宅で簡単にお金を稼ぎたい、こういった状況でWEBライティングを始めようと考えている方も多いかと思います。そして、完全未経験、パソコンも文章も苦手な方でもWEBライティングはできます。
レベルとしては、日本語でタイピングができれば問題ありません。タイピングが苦手な方でも、しばらくライティングしていれば慣れていくでしょう。
なんのスキルもないのに自宅で稼げるなんてそんな美味しい話あるの?と疑問を持たれる方もいるかもしれません。たしかにWEBライティングは自宅でいつでもできますが、ものすごく楽で簡単な仕事というわけではないです。
最初の段階でのスキルは求められませんが、仕事を通して勉強したり身に付けなければならないことは複数あります。WEBライティングは現時点でのスキルがなくてもいつでも簡単に始められる仕事ですが、「パソコンの前で集中して取り組まなければならない」「仕事を通して情報収集やスキルアップが必要」といった大変さはあるので、その点はあらかじめご了承ください。
WEBライティングの難易度
WEBライティングは完全未経験、パソコンも文章を書くのも苦手な方でも始められるということでした。ではWEBライティングは簡単でまったく苦労なくできるのかというと、そんなことはありません。
特に最初のうちは、どんな感じで文章をまとめれば良いのかわからない、自分の書いた文章がきちんとわかりやすいものになっているのかよくわからない、といったことが多々あります。
私自身もともと文章を書くのが得意ではなかったので、どう文章を書けば良いかわからなくて手が止まることも多かったです。
ただしWEBライティングには仕事のレベルがあり、文字単価ごとに分類されます。文字単価とは、1文字当たりの金額のことです。あくまで傾向ですが、文字単価が低ければ低いほど求められるレベルも低く、逆に文字単価が高ければ高いほど求められるレベルも高い傾向にあります。
以下に文字単価ごとの目安を紹介します。
文字単価0.1円~0.3円
文字単価0.1円~0.3円はWEBライティング未経験者、初心者向けの単価設定です。まずはこのくらいの文字単価から始めて、徐々に慣れていくと良いでしょう。
文字単価0.4円~0.6円
WEBライティングを始めて、多少慣れてきたくらいの単価です。完全にライティングの内容がマニュアル化されていて、大量にWEBライターを募集しているキュレーションサイトに多い単価設定です。
キュレーションサイトとは、ちょっとしたお役立ち情報や芸能情報なんかをまとめたサイトです。
文字単価0.7円~0.9円
ライティングを継続していって、基本的なライティングであればだいたい対応できるようになってきたくらいの単価です。副業か本業かで期間は変わってきますが、数ヶ月やっていればこのくらいの単価には到達するかと思います。
いずれにしても、継続していれば確実に到達できる文字単価です。
文字単価1円~2円
ライティングを継続していて最終的に落ち着く文字単価がこのくらいかと思います。特別な専門知識などが特になくてWEBライティングの経験のみを積んだ場合、文字単価1円程度が相場でしょう。
私も文字単価1円~で仕事を請け負うようにしています。マイナーなサービスでリサーチに時間が掛かる場合などは、文字単価1.5円~2円と高めに設定されていることもあります。
文字単価2円~
文字単価2円を超えると、何かしらの専門性が必要になるケースが多いです。特に弁護士、税理士、会計士資格を保有していたり、資格はなくても専門知識の高さを証明できるキャリアなどがあると良いでしょう。
単に情報収集していて詳しいというレベルだと、1円~1.5円くらいになります。私の場合プログラミング関連の執筆などは文字単価3円程度もらえることもあります。
ただし専門性の高いライティング案件はそこまで多いわけではないため、私の場合結果的に文字単価1円~1.5円くらいで執筆することがほとんどです。
WEBライティングスキルを上げる方法
上で説明した通り、WEBライティングを始めるにあたって必須のスキルは特にありません。とはいえ、自分でも本当にできるのか、読書とかもほとんどしないしさすがに厳しい気がする、なんて方もいるかもしれません。
基本的にWEBライティングにおいて重要なことは「情報を簡潔にわかりやすくまとめること」です。文学的な表現などは不要どころかむしろNGです。そのため、本をよく読むかどうかはあまり関係なく、どちらかというとネットサーフィンの方が役立つでしょう。
基本的にネットで検索して、上位表示されるサイトの記事は情報がある程度わかりやすくまとまっているケースが多いからです。やることとしては、それらのサイトと同じような形で情報をまとめることです。
次に、何をすべきかご説明します。
まずは仕事にチャレンジしてみる
具体的な受注方法は後ほど説明しますが、まずはWEBライティングの仕事にチャレンジしてみるのがおすすめです。最初は右も左もわからず手探り状態になるかと思いますが、それで問題ありません。
一度チャレンジしてみた方が、何ができないのか、なぜ書けないのかといったことが明確になります。実際にチャレンジしてみて、できないこと、わからないことをピンポイントでネットで検索するような方法がおすすめです。
先に勉強のためにWEBライティングのノウハウを情報収集しても良いのですが、経験がないと頭に入りにくく、また情報収集をしてもお金にはなりません。さらに言えばWEBライティングのノウハウは一つではなく、クライアントによって指示内容もバラバラだったりします。
わからないことをピンポイントで調べるスタンスの方が良いでしょう。あれこれ情報を見過ぎても、かえって混乱して執筆が進まなくなる可能性もあります。
あとはクライアントが細かいマニュアルを作っていたり、フィードバックがあったりします。そのため、仕事としてWEBライティングをやっていればノウハウは勝手に身に付いていきます。
記事の構成や文章の言い回し、リード分で書くべきこと、などなどネット上でもあまりないような具体的な情報が手に入ります。ネットで検索したりWEBライティングの本を読むよりも、クライアントのマニュアル等を見た方がより実践的な勉強になるはずです。
なぜなら記事を外注しているクライアントは、ネットや書籍でいろいろなWEBライティングのノウハウを勉強した上で、さらに対象のサイトでアクセスを伸ばすためにどうすべきか、といったことまで考え落とし込んだ上でマニュアル化しているからです。
多くのクライアントから仕事を受注すれば、それだけネットや書籍で勉強した人たちがサイトのアクセスを伸ばすために試行錯誤した内容を知ることができます。クライアントが配布しているマニュアルやフィードバックは、ネットや書籍の情報よりワンランクもツーランクも役立つ情報と言えるでしょう。
ネットや本で情報収集
ネットや本でもWEBライティングの情報収集ができます。情報としては優良なのですが、具体的な記事を想定していないため抽象的な内容に尽きることが多いです。たとえば「WEBライティングにおいては伝える意識がもっとも重要だ」「多くのWEBサイトを見て良い記事を真似しよう」などです。
もう少し具体的なノウハウもありますが、ある程度抽象的であることに変わりはありません。上でも説明しましたが、クライアントの配布しているマニュアルは具体的なテーマ、内容を想定した上で書かれています。
「メリット、デメリットを前半に持ってくる」「リード文で悩みへの共感、記事を読めば問題を解決できることを提示する」「タイトルと見出しにキーワードを入れる」など具体的なノウハウが学べます。
またクライアントごとにマニュアルの内容が違ったりもするので、結果的にいろんなパターンのWEBライティングを学べるはずです。ネットや本で勉強することを否定するわけではありませんが、実際に仕事をして、マニュアルを見たりクライアントからフィードバックをもらった方がより実践的な勉強になります。
WEBライティングの仕事を受注する方法
以上を踏まえ、WEBライティングの仕事の取り方を解説します。と言っても簡単で、WEBライティング受注用のサイトを利用します。具体的におすすめのサイトは以下です。
クラウドワークス |
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ランサーズ |
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「クラウドワークス」と「ランサーズ」は似たようなサービスで、ライティングだけでなくプログラミングやデータ入力の仕事もあります。また単価の高い仕事はクライアントとメッセージのやり取りをする必要がありますが、単価の低い単発の仕事ならクライアントと連絡を取らずに、サイトのフォームからすぐに仕事を始めることが可能です。
受託仕事の練習として、ライティングよりも簡単なデータ入力を試してみるのも一つの手でしょう。私自身も最初にクラウドワークスとランサーズに登録し、データ入力や単発のライティングの仕事を試しました。
完全無料で利用できます。
私自身がWEBライティングを始めてから今まで
私がWEBライティングを始めた際は、上で紹介したサイトを含めて7サイトくらいに登録しました。ただ実際に使いやすくて仕事を受注したのは上で紹介した4サイトです。
また時期によってメインで使っているサイトは変動しましたが、流れとしては以下のような感じです。
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クラウドワークス&ランサーズでクライアントと契約をしてのライティング
クラウドワークスとランサーズは単価の幅が広く、ハードルの低いものから高いものまで様々です。そのため、一番簡単そうなものから始めました。
今でもクラウドワークスとランサーズは継続しており、特にクラウドワークスにはお世話になっています。
ちなみにライター部門でトップ100人に入るともらえる、トップクラウドワーカーという称号をもらいました。サイト内で実績を積むとこのような称号が与えられ、そうすると自分からクライアントに連絡しなくても、勝手に高単価の案件の話が入ってくるようになります。
私も今は一切自分からクライアントにメッセージを送ることはなく、連絡が来た中から選んで契約して着手しています。
とにかく手を動かして数をこなすことが重要
手を動かしてライティングをすればそれがお金になり、実際に考えて書くことを通してスキルが身に付きます。またクライアントが配布してくれるマニュアルを見たり、フィードバックをもらうことでより実践的で生きたノウハウが手に入るでしょう。
この仕事を通して得られるノウハウは、本やネットで情報収集するよりも確実に役立つものです。なぜなら今から書く記事に直接反映させなければならない内容だからです。
本やネットに書かれている、「WEBライティングの心構え」「読まれる記事」などのノウハウもたしかに役立つかもしれません。
しかし、クライアントのマニュアルやクライアントからの指示であるような、「リード文には悩みの共感と記事を読んで解決できる問題を書いてください」「見出しの順番は、○○とは、メリット、デメリット、注意点や具体例、まとめ、をベースに臨機応変に対応してください」「3行~5行で改行を入れてください」「タイトルや見出しの前半にキーワードを入れてください」「1文は短く簡潔に、結論から書くようにしてください」などの方がより具体的、実践的です。
迷ったときこそ積極的にWEBライティングをこなし、稼ぎながらスキルアップしてください。情報収集だけに時間を費やすよりも、確実にコストパフォーマンスが良いです。実践と情報収集のループが重要ですが、情報収集はクライアントとのやり取りで十分実現できるということです。
補足:タイピングは正しい指で
最後に補足なのですが、タイピングはなるべく正しい指でやることをおすすめします。理由としては、正しい指でタイピングした方が指の動きがスムーズで、タイピングが速くなり、誤字脱字も減るからです。
指が違っていてもタイピングが速く誤字脱字が少ない方もいますが、それはレアケースでしょう。このような方は無理に矯正することもないのかもしれませんが、特にタイピングが遅い、苦手だ、といった方は矯正することをおすすめします。
私もライティングを始める前は適当な指でタイピングしていたのですが、1週間ほど掛けて矯正しました。
タイピングの正しい指については、ネットで検索すればすぐに画像などでわかりやすいものが見つかります。
その結果イライラして適当にタイピングしたくなるのですが、そこは我慢です。正しい指の配置はやはり合理的で動きとしてスムーズなので、しばらく継続して癖が付けばむしろそれ以外の指ではタイプしなくなります。
私もおそらく数日で慣れて矯正前のタイピング速度と同じくらいになり、1週間も経過した頃には前よりもタイピング速度が上がっていました。一時的にタイピング速度は遅くなるものの、慣れれば前までのタイピングともうまくつながるので、タイピング速度は飛躍的に伸びるはずです。