急に在宅勤務が多くなった、最初は会社に行かなくて済むからラッキーと思ったけど実際やってみると集中できなくてかえって辛い、なんて声をよく耳にします。私は4年以上在宅のフリーランスですが、はっきり言って理想通り集中できることなんてほぼありません。
そして、理想通り完璧に集中することは諦めています。とはいえ集中力がないと仕事にならないですし、仕事をしないと生活できません。
私は過去には、やらなければならないことはわかっているのにパソコンに向かうのが苦痛すぎる、パソコンに向かったはいいけどネットサーフィンして無駄に時間を潰してしまう、なんてことも多々ありました。
そして1日の終わりに今日やったことを振り返ると、ほとんど何もやっていないことに気付き絶望する、次の日こそはと意気込むものの、また同じことの繰り返し、こんなことばかりでした。
集中できない負のループに入っていたと言っても過言ではないでしょう。本当に抜け出せなくて絶望して、もう全部投げ出したくなりましたね。
そして何年間もいろいろと試行錯誤して、自分なりに集中する方法を編み出しました。100%の集中というわけではありませんが、割り切ることでかえってうまくいっています。
またマルチタスクの効果については以下の記事で解説しています。
マルチタスクは本当に悪?タスクスイッチングやデュアルタスクとの違い
ながら仕事を積極的に取り入れる
ずばり結論ですが、私が集中力アップのために取り入れているのがながら仕事です。ながら仕事は良くないと言われていますが、私もその通りだと思います。
ながら仕事をしなくても集中できるのであれば、その方が良いでしょう。しかし、まったく集中できない、そもそもパソコンに向かうこと自体が苦痛、ということであれば、ながら仕事の方がましです。
とはいえあくまで私の場合ですが、ながら仕事で普段より集中力がアップすることもあります。
またながら仕事だと楽しめる分ストレスが少ないので、そういう意味でもメリットがあります。では具体的にどのようなながら仕事をしているのかご紹介します。
集中力の「%」は、ながら仕事をせずに集中できている状態を100%としたときの数字です。
音楽を聞きながら【集中力:110%~80%】
まずは音楽を聞きながらの仕事です。どのような音楽を聞くのかはケースバイケースですが、私の場合はカフェミュージックなどのBGM、流行の適当な邦楽、などが多いです。
音楽によって集中力への影響度に差があって、カフェミュージックなどのBGMはむしろ集中力が高まる場合もあります。というか高まりますね。
なのでわりと仕事に集中できそうなときはカフェミュージックを聞いています。邦楽などはどうしても歌詞を追ってしまう分仕事への集中力が下がりますが、ある程度刺激がある分仕事の退屈さを紛らわせてくれるというメリットがあります。
ちなみに音楽はYouTubeで聞いています。YouTubeを開くと動画を見てしまう場合もあり、私の場合YouTubeの動画を見ながら作業するのは難しいです。
エンタメ系の動画なら可能かもしれませんが、私の場合ノウハウ系の動画やコント動画を見ることが多いので、ある程度考えて見る必要があるからです。
なのでYouTube動画は休憩時間として作業を中断して、ノウハウ系なら倍速、コントなら倍速にせずに普通に見ることが多いです。
アニメを見ながら【集中力:110%~40%】
次にアニメを見ながらの仕事です。アニメを見ながらの仕事の場合、そのアニメによって集中力が大幅に変動します。チョイスが難しいところで、たとえばつまらなすぎるアニメの場合、退屈して集中力は下がります。
だいたい70%くらいでしょう。つまらないことがストレスになるので、別のことをしたくなってしまうからです。では面白ければ良いのかというと、そういうわけでもありません。
面白すぎてハマってしまうと、アニメに見入ってしまいます。特に盛り上がっているシーンでは手が止まるので、40%程度まで集中力が落ちる場合もあります。
ではどのようなアニメで集中力が上がるかというと、適度に面白く、見入るほどではないアニメです。もしくは、過去に見たことがあってストーリーを知っている場合も良いと思います。
個人の好みなので具体例を出すのは微妙かもしれませんが、たとえばコードギアス、STEINS;GATE、などはハマってしまったため集中力は平均的に40%程度まで下がっていたと思います。
ただそのときは、これだけ面白いんだからもう生産性下がってもいいや、と思っていました。本当は良くないかもしれませんが。
例外的に、四畳半神話体系はセリフが早くて詰まっているので、同様に40%程度まで落ちました。
あとは、氷菓、僕だけがいない街、残響のテロル、など考える要素がある場合もわりと集中力は落ちました。だいたい60%くらいだと思います。もちろんそれでもパソコンに向かわないよりはいいんですけどね。
刀語、四月は君の嘘、三月のライオン、ワンパンマン、SAO、などは面白かったのですが、そこまで考えずに見れたので70%くらいの集中力だったと思います。
つまらないアニメを見ているときと同じくらいの集中力ですが、これは面白いときの70%です。
オーバーロード、ヒナまつり、監獄学園、幼女戦記、PSYCHO-PASS サイコパスなどはわりとちょうどいい感じで、80%くらいの集中力だったと思います。
80%くらい維持できると、ストレスフリーで長時間作業できる分アニメなしでの作業よりもかえって良い場合もあります。
そして物凄く面白さがちょうど良くて、100%~110%程度の集中力を維持できたアニメもあります。褒めているのかどうかちょっと微妙かもしれませんが、攻殻機動隊、ゴルゴ13、笑ゥせぇるすまんNEW、銀河英雄伝説、などです。
あとは二週目のコードギアスやSTEINS;GATEもいい感じのBGMになって集中力はアップしていた気がします。
なんとなくですが、あまり華やかさがなくて、男性ファンが圧倒的に多そうなアニメで集中力が維持できる傾向にあります。理由は自分でもよくわかりませんが、プロフェッショナルな仕事をしている姿を見て、雰囲気に飲まれて自分も感化されているのかもしません。
今度ガンダムシリーズ見ようかなと思ってます。個人的な趣味の話が多くなりすみません。フリーランスになってから4年間くらいで、数百作品見ました。
ちなみにアニメはマルチディスプレイの画面の半分くらいで見ていることが多いです。ディスプレイはなんでも良いと思うのですが、私の場合普段一人暮らしの家で使っているのは23インチ、今実家で使っているのは24インチです。
トップ画は実家のやつなので24インチです。23インチと24インチだと体感的にはそんなに変わりません。
今だと以下のものは手頃で良さそうですね。
映画、テレビを見ながら【集中力:110%~40%】
映画やテレビに関してもアニメと同じです。まあまあ面白いくらいだとちょうど集中力がアップします。ただ私の場合、アニメに比べるとそもそも見る頻度は少ないですね。これは好みの問題です。
その他のながら仕事
過去には、ラジオを聞きながら、ステッパーを踏ながら、なんてこともやっていました。何年間も試行錯誤しているので、1年くらい前に当時の状況を書いている記事もありました。
今の方が音楽、アニメの割合が多く、ラジオはまったく聞かなくなりました。
ながら仕事は試行錯誤してみるのがおすすめ
私は実際にいろいろ試して、どんな音楽、アニメが良いのかも自分なりにわかってきました。どうせ集中できないのであれば、実際に試して試行錯誤してみるのがおすすめです。
意外とうまくハマってすごい集中できた!なんてことも起こります。
これは良い、これは良くない、と決めつけるのではなく、自分でやってみることが重要だと学びました。
面白いと感じるものが人それぞれなように、何で集中力がアップして、何で集中力がダウンするかは人によってかなり異なるはずだからです。
ながら仕事を切り替えて気分転換!
たとえばアニメを見ながら作業すると集中できたという人でも、長時間やっていると飽きてきます。休憩すればある程度回復するのですが、「アニメ飽きてきたな」という状態になるとアニメが作業に集中する動機にならなくなります。
この場合、音楽に切り替える、映画やテレビを見ながらの作業に切り替える、ながら仕事をいったんやめて仕事だけにする、などの対策が有効です。
人間の脳はどうしても同じ刺激に慣れて飽きてしまう、という前提は認識しておくと良いと思います。ながら仕事で脳に刺激を与える方法は有効ですが、そのながら仕事も継続していると脳が飽きるということです。
あと忘れてはいけないのが、何をやってもどうしても苦痛に感じることはある、ということです。どんなながら仕事をしても、どうしてもやりたくない、パソコンに向かいたくない、ということはあるでしょう。
むしろけっこう多いと思います。そんなときの対策は、我慢です。ながら仕事や気分転換でどうにかなれば良いのですが、無理なときもあります。もしかしたらさらなる裏技があるのかもしれませんが、少なくとも私は知りません。
ながら仕事で気分を紛らわせながらも、最終的にはある程度我慢することも必要だと思います。とはいえ、ながら仕事をいっさい禁じて我慢している人に比べたらだいぶハードル低くありませんか?
好みはあるかもしれませんが、仕事中にアニメなんかを楽しめるので。
その他の集中力アップ対策
ながら仕事以外にも、一応取り組んでいることがあります。それは以下です。
- スタンディングデスクを導入する
- 合間に筋トレやストレッチをする
どっちも必須ではないですし好みがあります。座ってやらせてよ、運動なんて面倒くさい、と思われる方もいるでしょう。長期的な健康面で考えると適度に立ったり運動したりした方が良いと思いますが、集中力という面では、ながら仕事ほどの爆発的な効果はないと思います。
気分転換くらいのイメージで考えてもらえばいいと思います。
スタンディングデスクを導入する
私の一人暮らしの家のデスクはこんな感じです。
普通の机の上に昇降デスクが乗っていて、立ったり座ったりできるようになっています。足元にはバランスボードが置いてあって、これに乗りながらやると姿勢を少しずつ変えられていい感じです。
あんまり揺れないからタイピングの邪魔にもならないですね。具体的な商品はそのときリーズナブルで人気のものを選べば良いと思いますが、今人気のものを貼っておくと以下です。
【スタンディングデスク】
【バランスボード(リーズナブル)】
【バランスボード(Amazon’s Choise)】
あと私の場合肘置きを拡張デスクとして使っています。
【肘置き】
スタンディングデスクについて詳しくは以下のページで紹介しています。
また現在私は諸事情(親の病気)のため長期帰省中です。なのでトップ画のように、和室にキャンプ用の机、座椅子、という環境で作業しています。
つまりスタンディングデスクではありません。正直立ったり座ったりできた方が良いですし、座るにしても座椅子ではなく普通に椅子の方が足腰が楽でいいと思います。
座椅子でも集中できないということはありませんが、体がだるくなりがちです。仕方がないので前向きに考えて、だるくなったら立って休憩、というようにしています。
あとはうんこ座りや低めの空気椅子で作業していることもありますね。とにかく姿勢を変えることで気分転換しています。
合間に筋トレやストレッチをする
これは完全に気分転換ですね。私の場合ジムにはいっさい行かずに自宅で筋トレをしているのですが、作業の合間の気分転換も兼ねています。ストレス解消などにもなって良いとは思います。
詳しくは以下です。
フリーランスは自宅で筋トレ!簡単メニューから超ハードメニューまで
ただし筋トレやストレッチがかえってストレスになる場合もあると思うので、無理にやる必要はないでしょう。また筋トレやストレッチをしたからといって、その後集中力が劇的にアップするというわけではありません。
集中力という点では、あくまでも気分転換です。あとはパソコン仕事ばかりだとどうしても脳ばかりが疲れます。筋トレで体も疲れさせれば、バランスが良くなって良質な睡眠を取りやすくなる、ということもあると思います。
最後は自分の感覚次第
「ながら仕事は良くない」「マルチタスクは脳を破壊する」「マルチタスクは脳を鍛える」などなどいろんなことが言われています。どの意見にもそれなりの根拠はありますが、実際明確なことはわかっていません。
もしかしたら10年先にはもっと明確になっているかもしれませんが、少なくとも、長期的に考えても大きな害はないと考えらえれるでしょう。
たとえばタバコやアルコール中毒ほどの害があれば、症状が出ている人がいるため、より明確になっているはずだからです。
すくなくともながら仕事やマルチタスクで脳がぶっ壊れた人はいませんし、それでどれだけ集中できるかも人それぞれなのです。
また私自身長年これをやっていて、慣れも大きいかなと思っています。もともとマルチタスクも苦手で、ながら仕事でもすぐに気が散ってしまっていましたが、ずっとやっているとながら仕事でも集中できるようになった、という感じです。
人それぞれだと思うので、いろいろ試行錯誤してみてください。そして最初は無理と思っても、案外慣れてできるようになったりします。
ちなみにマルチタスクやいろんなアニメを並行して見るのは無理というより私にとって苦痛なので、これはなるべく避けるようにしています。
あと正しい姿勢が重要と言われますが、それよりも圧倒的に重要な方法があります。これを意識することで、肉体的にも精神的にもリラックスして、良い集中状態を作れると思います。