会社から解放されたい、自由に生活したい、といった理由から、「フリーランスになりたい」と考えている方も多いかと思います。実際世界的にも日本国内でも年々フリーランスの人口は増加していて、今後も増えていくでしょう。
しかし、「自分には特別なスキルはないからフリーランスは厳しいかもしれない」「フリーランスになるために何を勉強すればいいの?」といった悩みや疑問が出てくるのも自然です。
そこでこのページでは、フリーランスになるために必要なスキル、勉強などについて解説します。先にこのページの要点をまとめると、以下のようになります。
このページの要点
|
フリーランスになるために必要なスキルとは?
フリーランスに必要な勉強を知るためには、まずはフリーランスに必要なスキルを知る必要があります。なぜならそのスキルを身に付けるために勉強するからです。そしてフリーランスに必要なスキルは以下です。
- やる気
- 集中力
- 自己管理能力
- 情報収集力
- 根気強さ
精神論かつ抽象的ですが、これで間違いないかと思います。私自身フリーランスになる前は、以下のようなスキルが重要だと考えていました。
- 先を見通す力
- 新たなビジネスを生み出す力
- プログラミングスキル
- 人脈を作るスキル
- 英語力
- IQの高さ
いわゆる意識高い系が真っ先に考えそうなものです。たしかにこれらのスキルがあれば役立つかもしれませんが、場面としては限定的で、必須のものでもありません。
たとえば英語やプログラミングを活かす仕事であれば当然そのスキルは必要で、人脈で生きていくと決めているならそれも必要でしょう。
しかしそれらは必須ではなく、別の選択肢もあります。そして普遍的なものではなく、市場が変化すれば表面的に必要なスキルは変化します。
たとえば翻訳システムが充実すれば英語力への需要は減りますし、プログラミングに関しても開発環境が変われば今のスキルでは通用しなくなります。
逆に言えば、特定のスキルが必要になったときに、やる気、集中力、根気強さ、情報収集力、自己管理能力、といった普遍的なスキルで表面的なスキルを身に付けることができます。
話は少し逸れますが、よく学生が「学校で勉強しても社会に出たら役に立たない」といった発言をしているかと思います。しかし、実際は学校で勉強した内容そのものよりも、勉強を通して得た集中力、努力する精神、根気強さ、自己管理能力、などが役立つはずです。
もちろん勉強でなくても、何かしら集中して努力した経験はその後にも役立つでしょう。
フリーランスも同じで、表面的なスキルは役立ちますが、それよりも仕事を通して得られるやる気、集中力、根気強さ、情報収集力、自己管理能力、などが重要です。
フリーランスになるために必要な勉強とは?
フリーランスに必要なスキルは上で説明した通りです。そのためフリーランスになるために必要な勉強は、何で生計を立てるかによります。
ただし、何で生計を立てるか特に決まっていないなら何も勉強する必要はありません。
「フリーランス=何かのプロ」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実際そんなことはないです。仕事で優劣を付けるべきではないかもしれませんが、たとえば会社員の場合、一般事務職や工場での軽作業などは特別なスキルを求められないかと思います。
もちろん仕事を通して仕事を覚えていく必要はありますが、就職段階で特殊なスキルを求められることは少ないでしょう。経験があれば有利になる、といった程度です。
フリーランスもこれと同様で、特別なスキルがなくてもできる仕事は数多いです。具体的には、データ入力や、簡単なライティングなどです。データ入力とは、たとえば指定された企業の情報をフォーム通りにまとめていく、AIのデータ収集のためにひたすらAIの質問に答えていく、などです。
簡単なライティングは、体験談やアンケートが多いです。過去の恋愛に関する体験談、人間関係の悩みに関する体験談、などなどです。こういった体験談なら文章を書くのが苦手でも難しくないですし、それできちんとお金になります。
プログラミング、投資、専門的なライティング、などスキル、知識が求められる仕事もありますが、そうではなく上に挙げたようなスキルがなくてもできる仕事もあります。
できることから始めてみるのがおすすめ
フリーランスに必要な具体的なスキルは何をやるかによりけりで、結果的に必要な勉強もまちまちということでした。ただし、やる気、集中力、自己管理能力、根気強さ、情報収集力、などの抽象的な能力は何をやるにも必要です。
結論として何をすれば良いかですが、「まずは今の能力でできる仕事から始めてみる」のがおすすめです。
上で紹介したような、データ入力や簡単なライティングでも良いと思います。こういった仕事は誰でもできますが、継続して数をこなせばそれなりの収入になります。
また継続して数をこなすことは上で挙げたやる気や集中力がないとできません。副業から始めても良いかと思いますが、データ入力や簡単なライティングだけでも、集中して数をこなせば生計を立てられます。
実際私自身ノープランで会社を辞めてしまい、無職になってからデータ入力や簡単なライティングの仕事があることを知りました。一時はそれだけで生計を立てていたこともあったので、実証済みです。
とはいえ簡単な仕事は時間が掛かる割にあまり儲からないというデメリットもあります。自力で稼ぐ感覚を身に付ける、自分でリサーチしたり仕事を探す基本的な流れを経験する、パソコンに向かって集中する力を身に付ける、といった意味では良い仕事です。
しかしいずれは単価の高い仕事で効率的に稼いでいった方が楽で、また自由な時間を持つこともできます。具体的には難しいライティングにチャレンジしてみる、プログラミングの勉強をしてプログラミングの仕事にチャレンジしてみる、などが考えられます。
ただしこれはフリーランスになってからもできることで、むしろフリーランスになってからの方が時間の融通が利く分今の仕事をセーブしながら残りの時間を新たなチャレンジのための勉強時間に充てる、といったことが可能です。
フリーランスの仕事の始め方
フリーランスが仕事をもらう方法はもちろん一通りではありません。働いていた会社からもらう、知り合いからもらう、自分でサービスを作って販売する、などの方法もあります。
しかしこれらの方法は誰にでもできるものではありません。
誰にでも簡単にできて、おすすめの方法は案件受託用のサイトを利用することです。具体的には以下のサイトがおすすめです。
クラウドワークス |
|
ランサーズ |
|
私自身これら2つを含めて10サイト程度登録していましたが、実際に活用していたのはこの2つです。「クラウドワークス」と「ランサーズ」に関しては今も使用しています。
クラウドワークスとランサーズは単価の低い低スキル案件から単価の高い高スキル案件まで豊富なので、条件に関係なく登録しておくことをおすすめします。クラウドワークスとランサーズはCMでもやっているのでご存じの方も多いでしょう。
特にクラウドワークスからの収入は、私の生活費の中心になっています。
細かいことでわからないことはあるかと思いますが、実際に使ってみればすぐに慣れます。
走りながら考える
聞き飽きたセリフかもしれませんが、フリーランスの仕事は特に走りながら考えることが重要です。「先に勉強してから仕事を始めた方がうまくいくと思う」という意見もあるかもしれません。
しかし、先に勉強すると以下のようなデメリットが生じます。
- お金に直結する感じがしないので面倒になってサボりがち
- 勉強した内容と仕事が直結しないかもしれない
まず先に勉強しようとすると、仕事を始める前に面倒くさくなって挫折するかもしれません。本当はもう仕事を取れるはずなのに、勝手に自分でハードルを上げて挫折するのはもったいないでしょう。
次に勉強した内容が仕事に直結しないかもしれません。たとえばプログラミングの勉強をしても、その技術がそのまま受託案件の技術とイコールかはわかりません。
先に実際の仕事をリサーチした方が良いですし、仕事を見たらたとえば一番簡単そうな案件の技術だけ少し勉強して受託してみる。そこで自分に足りないと思ったスキルを勉強する、などの方が効率的です。
先に勉強するのが間違いというわけではありませんが、先に勉強する場合も少し勉強したらすぐに仕事にチャレンジし、勉強の内容も臨機応変に変えていった方がフリーランスの仕事では有利です。
ぜひ勉強よりも仕事の方を中心に考え、仕事に必要な勉強をするようにしてください。そのためには、今持っている能力でできる仕事をまずは試してみるのがおすすめです。
働き方としては、副業から始めても良いですし、案件を見て稼いでいけそうならフリーランスでチャレンジしても良いと思います。仕事→勉強→仕事→勉強、のループでステップアップできますし、仕事そのものが次のより大きな仕事のための勉強にもなります。