GEEK JOBは、無料でプログラミングを学べて最終的にIT企業に就職、転職できるという無料プログラミングスクールです。GEEK JOBは有名かつ人気のプログラミングスクールですが、他のプログラミングスクールと運営方法が異なるため、賛否両論あります。
そこでこのページでは、GEEK JOBの特徴、本当に転職できるのか、についてご紹介します。私自身IT企業でエンジニアや人事を担当していましたので、その経験も踏まえた上で意見も書かせていただきます。
ちなみに、GEEK JOBはオンライン化を進めていて、地方からも完全オンラインで受講できるようになっています。それについて詳しくは以下の記事でご紹介しているので、関係ある方はご確認ください。
GEEK JOBのオンラインは地方でも受けられるの?電話で問い合わせてみた
結論!就職、転職は超高確率でできます
まず結論として、GEEK JOBの転職率は97.8%です。転職できなかった数%は自分から辞退しているケースが含まれているので、本人にやる気があればほぼ確実に就職、転職できるということです。
また聞こえが良いように思われるかもしれませんが、IT企業で人事をしていた私から見ても、これはまったく不思議なことではありません。なぜなら人手不足だからです。
とはいえ、就職できればなんでもいいわけじゃない、ブラック企業とか絶対嫌だし、と思うのも当然でしょう。GEEK JOBでどのような企業に就職できるのかは、GEEK JOBの仕組みと一緒に後述します。
GEEK JOBの特徴
GEEK JOBは他のプログラミングスクールと大きく異なる点があり、「本当に大丈夫なの?」と疑問を持っている方もいるでしょう。ひとことに大丈夫かどうかではなく、実態をそのままお伝えします。
まずGEEK JOBの特徴を挙げていくと以下のようになります。
- 就職、転職の意志が必須
- 無料(就職、転職が前提だから)
- 言語を選べる
以上のような特徴があります。それぞれについて解説します。
就職、転職の意志が必須
GEEK JOBは、受講生が就職、転職することが前提になっています。その点が普通のプログラミングスクールとは大きく異なります。スクールで学ぶ内容は、就職先、転職先で活かすためのものなのです。
基礎的な勉強内容は他のスクールと大差ない(無料で勉強できる分お得)のですが、プログラミングの勉強に加え、社会人としての基礎も学ぶことになります。個人的には、あまり身構えずにやれば良いかなと思います。
私が初めてIT系の企業に就職したのは7年ほど前のことなので、その頃はまだあまりプログラミングスクールがありませんでした。その分企業が研修に力を入れていて、私の場合も神田の研修センターみたいなところでプログラミング研修、社会人の基礎研修を受けました。たしか3カ月くらいやったと思います。
いろんな会社の新人が集まって研修をするのですが、カリキュラムはGEEK JOBの内容とかなり類似しています。企業で働くことを前提にすると、だいたい同じような研修になるんだな~という印象です。
今はプログラミングスクールで勉強してから就職する人が多いので、私が就職した頃よりは未経験者が丸腰で応募するな、プログラミングスクールで学んでから応募するんだ、という風潮がある気がします。
数年前までIT企業の人事(最初に就職した企業とは別の会社)をやっていたのですが、その頃にはもう「あっこの応募者プログラミングスクールで勉強してきた人だ」「研修少な目で済むから助かるね」なんて会話がありました。
今はもっとこの風潮が強いと思います。話が脱線してすみません。
無料(就職、転職が前提だから)
GEEK JOBは無料で学べます。無料じゃないコースもあるのですが、就職、転職を前提としたコースは無料です。無料じゃないコースはWEBアプリ学習コースといって、社会人が132,000円(税込)、学生が、66,000円(税込)、期間はどちらも2カ月です。
「なんで無料なの?」と思われるかもしれませんが、それはGEEK JOBが企業からお金をもらっているからです。未経験者を教育して企業に紹介する代わりに、企業からお金をもらうとういうことです。人手不足の業界だからこそ成り立つ仕組みですね。
受講者が応募する → 教育する → 企業に紹介する
という流れです。ただし年齢が30歳以上の場合はいったんWEBアプリコースで申し込み、転職できたら全額キャッシュバック、転職を拒否すると違約金129,600円取られる、といった点もあるので、把握しておいた方が良いです。
詳しくは公式サイトを見ると載っています。
GEEK JOB次に出てくる疑問は、「プログラミングスクールにお金払うような企業大丈夫なの?」といったことではないでしょうか。
紹介先の企業はどんな感じ?
GEEK JOBで紹介される企業については、SIer、SESと呼ばれる企業が多いです。IT企業と聞くと、よくメディアで取り上げられているようなWEB系の目立っている企業をイメージするかもしれません。
しかしそういった企業はごく一部で、また人気が集中しています。エンジニア志望の場合高い技術力が求められるため、プログラミングスクールで勉強してすぐに就職するのは難しいです。
結果的に、SIer、SESといった業界になるとうことですね。私自身もSIer、SESに在籍していたことも、自社開発の企業に在籍していたこともあります。SIer、SESがどうなのかということについては、以下の記事でまとめています。
その話は今はいいよ、という方はスルーしてください。
SIerとSESの違いとは?定義や実態について図でわかりやすく解説
SIerの客先常駐はお先真っ暗?元SIerのSEが考える打開策
紹介している記事の内容を全部ざっくりとまとめると、SIer、SESは今後縮小していく傾向にあり、一生勤めようと考えるのはあまりおすすめできません。しかしそこでスキルアップして、WEB業界に転職する、フリーランスに転身する、他業界にエンジニアとして転職する、経営者になる、といった目的の途中経過として考えるのであれば、SIer、SESも悪くはありません。
10年以上も働いていれば同じことの繰り返しになるかもしれませんが、数年であれば確実にスキルアップにつながります。GEEK JOBで勉強して就職、転職すれば将来安泰、というわけにはいかないと思いますが、そこでスキルアップすれば選択肢が広がるはずです。
私自身SIer、SESにいたからこそ余計にそう思います。と言っても私は別に成功者でもないですし、一応フリーランスで生活している、というくらいですけどね。ほんとはもっと勉強して頑張った方がいいんだと思います。
言語を選べる
GEEK JOBでは、以下の言語からどれを勉強するか選べます。
- Java
- PHP
- Ruby
GEEK JOBでは、Javaを一番おすすめしています。なぜなら会社員エンジニアとして働くなら一番案件が多いからです。私も会社員のときはJavaメインの案件が一番多かったです。
ただPHPとRubyに関しても最近は増えてきています。PHPだとWordPress(このサイトもWordPressです)、Rubyだとツイッターとか食べログなんかが有名なのではないでしょうか。
とはいえ規模の大きいシステムだとまだJavaが多いです。ただし、たとえばフリーランス向けの案件の場合はPHPとRubyの方が多いです。フリーランスとして開発現場に行って作業に加わる場合はJava案件も多いですが、たとえば在宅で受注する案件だとPHP、Rubyの方が圧倒的に多いです。
私は会社員の頃、フリーランスになって間もない頃は現場でJavaをやっていましたが、やはり現場に行くのが嫌でして、在宅にしたいということでPHPやRubyを勉強しました。
とはいえプログラミング言語は似ている部分も多く、メジャーなものを一つある程度慣れれば2つ目以降の言語はわりとすんなりマスターできます。根本の考え方は同じなので、あとは命令文とか細かい作りが変わるイメージです。
そのため最初にマスターする言語がどれであれ、そこからは自分で成長していけると思います。
無料のオンライン説明会を受けてみるのがおすすめ
結局のところ、ある程度優良なプログラミングスクールで頑張って勉強すれば確実にスキルは身に着きます。あとはGEEK JOBで就職、転職する意志があるかどうかでしょう。それがあれば無料で受講できる分お得です。
迷っている方は、一度無料のオンライン説明会を受けてみてはいかがでしょうか。現状や業界のことをいろいろ質問して疑問を払拭しておくと、今後のことを考えるヒントになるかもしれません。説明会は以下の公式サイトから申し込めます。
GEEK JOB