テックアカデミーには多くのコースがあります。それだけ充実しているということですが、受講者としては「どれを受けるべきなのかがわからない」と悩んでしまいがちです。
そこで、目的別にベストなコースをご紹介します。
ベストなコースは3択!
たとえば、AIを学びたい、ブロックチェーンをやりたい、スマホアプリが作りたい、など明確な目的があるのなら、それに適したコースが最適です。
しかし、多くの受講者はプログラミング未経験の初心者の状態から仕事を引き受けられるレベルのエンジニアになりたい、と考えているかと思います。
初心者から仕事を受けられるエンジニアになるためにおすすめのコースは以下の3つです。
おすすめのコース | 目的 |
Webアプリケーションコース | 将来的にIT企業で働きたい |
フロントエンドコース | フリーランスで仕事を受託したい |
TechAcademy Pro | 勉強してそのまま転職したい |
どれもテックアカデミーの中でも受講者が特に多いコースですが、目的によって選択すべきコースが変わってきます。
Webアプリケーションコース
Webアプリケーションコースでは、以下のものを学習します。
- Ruby/Ruby on Rails
- HTML5/CSS3
- SQL
- Git/GitHub
- Bootstrap
- Heroku
TwitterがRuby on Railsをベースに作られていることは有名かと思います。テックアカデミーのWebアプリケーションコースでは、Twitterを簡易的に真似たサイトを作り、最後は自分のオリジナルのサービスを作ります。
Ruby on Railsのスキルを活かした仕事はフリーランス向けの案件でもあるのですが、規模が大きくある程度難易度も高いため、いきなり案件を取るのは難しいでしょう。逆に会社員であれば、スクールで勉強した後に応募できる企業が豊富です。
また会社員として数年経験した後なら、フリーランスでもRuby on Railsの案件は豊富です。たとえば今クラウドワークスで受託案件を確認してみたのですが、一例としてはこんな感じです。
報酬は良いですが、その分難易度も高いですね。会社員としてRuby on Railsの経験を積んでから案件をもらうのが現実的でしょう。ただし、別の言語をテックアカデミーで勉強した後に、Ruby自体は独学する、ということでも問題ありません。
私も会社員の頃はJava、COBOLなどしかやっていなかったので、RubyやPHPは独学です。Javaは今で言うプログラミングスクール的なところで勉強しました。神田にあった研修センターみたいなところです。
いったんスクールや仕事を通して一つの言語を身に着ければ、他の言語も考え方は似ている部分が多いため独学で身に着くということです。
最初で挫折せずスキル獲得することが重要になります。ドラクエ7も序盤で石版が見つからないと面倒になって挫折しがちですが、後半になれば多少トラブルが発生しても考えて対処できます。例えが下手ですみません。
あとPHP/Laravelコースと迷われる方もいるかもしれませんが、企業からの需要としてはRubyの方が上です。Javaとはあまり迷わないかもしれませんが、Javaはフリーランスに転身しにくいスキルです。
特にWEB業界で活躍したい場合、Rubyはコスパ最強だと思います。
フロントエンドコース
フロントエンドコースでは以下のものを学習します。
- HTML5/CSS3
- JavaScript/jQuery
- Vue.js
- Bootstrap
- Web API
- Firebase
- サーバー
ひとことでまとめると、Webページの表面的な部分を作るカリキュラムです。そのため難易度としては、上のWebアプリケーションコースよりも易しいです。でも難しいこと勉強しないとフリーランスでは仕事もらえないんじゃないの?と思われるかもしれません。
結局のところ、需要の問題なのです。一概に決めつけるべきではありませんがあえて断定的に言うなら、以下のようなイメージです。
HTML、CSS、JavaScriptなどのフリーランス案件は低スキル向け
つまり、テックアカデミーでスキルを身に着けてすぐにフリーランスの案件を受託するのであれば、Rubyの高スキルよりもHTML、CSS、JavaScriptの低スキル(HTML、CSS、JavaScript自体軽いものなので高スキルというのがあまりない)を狙う方がお得かつ現実的なのです。
最終的に会社員エンジニアを目指す方はRubyの方が良いですが、最終的にフリーランスを目指す場合、Webアプリケーションコースで学んだ後に会社員を経由しても良いですし、フロントエンドコースで学んだ後すぐにフリーランス向け案件を獲得するのでも良いということです。
ちなみに、いずれの場合もスクールで学んだ後はそれをベースに仕事や独学を通じてスキルアップしていけるので、その点はご安心ください。どのルートを選んでも、最終的にはいろんな言語で仕事が取れるようになるということです。
一応クラウドワークスのHTML、CSS案件を紹介しておくと以下のような感じです。
あえて報酬が低いものを選択した部分もありますが、こういったものから着実に受託していくのがおすすめです。最初の方は実績がないので、報酬が低いものでも着実にこなしていくことで自分のポートフォリオ、経歴になります。
あとはわらしべ長者のようなイメージで、徐々にレベルの高いポートフォリオに入れ替えていくのです。最初はスキルが低くて単価の低い案件しか取れなくても、仕事を通して実績とスキルを少しずつ広く深くしていけば、お金をもらいながら単価の高いフリーランスエンジニアになっていくという仕組みです。
フリーランスなら仕事を選べるので、今の自分のポートフォリオ、スキルでできることを無理なく少しずつ拡大していけます。
あとHTML、CSSはWebサイトの表面を作るものなのでデザインのカテゴリーになりますが、高度なデザインが求められるわけではないのでその点はご安心ください。
テックアカデミーのWebデザインコースなどは画像加工なども勉強しますが、デザインではなくプログラミングの方で今後仕事をしていきたい場合、HTML、CSSのあとは画像ではなくより本格的な言語を学んでいった方が良いでしょう。
具体的にはPHPなんかが案件が多くておすすめです。だったら最初からPHP/Laravelコースの方がいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、PHPだとスクールで学んだだけでいきなり案件を受託するのは難しい、とはいえ企業ではPHP案件を扱っていない場合が多いため就職もしにくい、という微妙な状況になる可能性が高いでしょう。
なので、フロントエンドコースでWebの表面的なところを学んで初心者にも門戸が開かれている案件を受託する、そこからスキルの横ずらし、わらしべ長者的にPHPを独学していく、という方法が現実的です。
TechAcademy Pro
TechAcademy Proについては、ゴールが転職です。また転職に失敗したらテックアカデミーから全額返金されます。また他のコースと同様に、基本的にはオンライン完結です。
学習からキャリアカウンセリングはすべてオンラインで、企業面接も一次面接まではほとんどビデオチャットで完結します。また地方の方はシェアハウスも紹介してもらえるので、プログラミングを勉強して転職や住居までサポートをしてもらいたい、という方には良いコースと言えるでしょう。
ただし、よく言われている通り転職先の多くはSES、SIerと呼ばれる業界です。要するに自社開発ではなく、大きなプロジェクトに下請けとして参入するということです。
私自身SESで働いていましたが、SESが今後縮小していく業界で、一生勤めるのは難しい、という点に関しては私も同意です。とはいえ自社開発ではないからスキルが身に着かないわけではありません。
キャリアの一環として考えるのであれば、私はSESも悪くないと考えています。詳しくは以下の記事で解説しています。
SIerの客先常駐はお先真っ暗?元SIerのSEが考える打開策
SIerとSESの違いとは?定義や実態について図でわかりやすく解説
なんとなくプログラミングを勉強したい場合は?
上で紹介した通り、明確な目的があるのなら選択肢は自動的に絞られます。しかし、なかにはなんとなくプログラミングを勉強したいだけ、という方もいるかもしれません。
一般的には目的があった方がモチベーションがアップすると言われますが、それは人それぞれだと思います。特に目的はないけどプログラミングをやってみたい、プログラミング自体が好きで特に目的はなくやっている、という方もいます。
とりあえずプログラミングをやってみたいという場合は、フロントエンドコースがおすすめです。理由は、少しの学習でプログラミングができるようになる、比較的難易度が低いので挫折する可能性が低い、といったことです。
スクールでHTML、CSS、JavaScriptを学ぶ、そこからは独学でできる言語を増やしていく、という選択肢は良いと思います。
いずれも簡単に動かせるので、プログラミングってこんな感じなんだ、と直感的にわかります。たとえば以下の記事のようにやれば、「あ、できた」という感覚は得られるはずです。
無料体験を試せる
テックアカデミーはオンライン無料体験を試せます。オンライン無料体験の内容はフロントエンドコースに近いのですが、他のコースを受講している方にも役立ちます。
内容よりもどのように講義が進んでいくのかを把握することや、気になることを質問するのが重要だからです。無料体験をしたら入学しなければならないというわけではないので、まずは気軽に試してみるのがおすすめです。
詳しくは以下の公式サイトをご確認ください。
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