フリーランスが大変だと言われる理由の一つに税金やその他経理、事務処理などが挙げられるかと思います。一人で仕事を進めなければならない、仕事をもらうところから全部やらなければならない、といった大変さもあるかもしれませんが、税金などの事務処理もフリーランスにとって厄介なことの一つです。
仕事も事務処理も慣れれば軌道に乗ってくるのですが、最初のうちは大変です。そこで、フリーランスの方が最初に読んでおきたい税金に関する本、税金を含めた経理、事務処理に関する本、などを紹介します。
フリーランスが税金について学ぶための本
まずは税金に特化した書籍を紹介します。これから紹介する書籍を一冊でも読んでおけば、税金の仕組み、損をしないための節税、確定申告の基本、といった内容がわかります。
①フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。
フリーランスに必要な税金、確定申告についてわかりやすく解説された書籍です。初めて税金の勉強をする際はなかなか頭に入らないものですが、こちらの書籍では漫才のような解説、多数のイラスト、4コマ漫画によって解説されています。
とにかくわかりやすく、税金にまったく触れたことのない方でも理解しやすいように解説されているのですが、だからといって内容が不足しているわけではありません。「税金・社会保険の基礎知識」「帳簿」「青色申告」「消費税」「将来の法人化」などについてフリーランスの疑問や誤解を解決している。
2005年に初版が出版されたロングセラーですが、定期的に情報が更新されているので、新しい情報が入手できます。
②お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
税金の基本的な部分から、損をしない方法についてまで解説された書籍です。「そもそも税金って何を払うの?」「どこまでが経費?」「節税する方法があるって本当?」「確定申告って何から手をつければいいの?」「何がわからないかもわからない! 」こんな状態でも大丈夫です。
またリアルな体験に基づいて、コミックで描かれているので頭に入りやすくなっています。Amazonのリンクから実際のコミックのページを見ることができるので、イメージしやすいかと思います。
③駆け出しクリエイターのための お金と確定申告Q&A
現役クリエイターの実例を元に、節税と確定申告について解説しています。職業としてはフォトグラファー、イラストレーター、デザイナー、アニメーターなど、クリエイティブな仕事を対象としています。
しかしフリーランスであればこれらの職業から外れる方にとっても参考になるはずで、私自身フリーランスのエンジニア、ライターです。少し対象からはずれていますが、書籍の内容はきっちり参考になりました。
またAmazonのリンクページに詳細な目次が載っているので、気になる方は見てみてください。そしてこちらの書籍にはセットで「駆け出しクリエイターのためのお金と独立準備Q&A」という書籍もあります。
確定申告の前に独立についてわからないことがあるのなら、こちらもセットで購入すると良いかもしれません。
税金を含めて経理、事務処理などを学べる書籍
次に、税金を含めて経理や事務処理全般を学べる書籍を紹介します。
④フリーランスが知らないと損する お金と法律のはなし
税金を含め、フリーランスが知っておきたいお金と法律の話について解説されています。具体的には、確定申告をしなければ損をする話、青色申告の話、文芸美術国民健康保険組合の話、などです。
本業が忙しいと事務処理までなかなか手が回らないかと思いますが、ざっと書籍に目を通して把握しておくだけでも随分お得になったりします。後回しにすると余計に面倒くさくなるので、早めにお金や法律の話は知っておいた方が良いかと思います。
⑤フリーランス・個人事業の絶対トクする! 経費と節税
節税の中でも経費に焦点を当てた書籍です。どこまで経費にできるのか、勘定科目は何にすれば良いのか、といった疑問を持ったことのないフリーランスはいないかと思います。そしてなんとなく慣習的に毎年経費にするものが決まってはいるものの、正直これがベストなのかどうかよくわからない、なんてことはフリーランスあるあるでしょう。
こちらの書籍に目を通せば、今よりお得に経費計上し、節税効果を得られるかもしれません。
⑥フリーで仕事を始めたらまっさきに読む 経理・税金・申告の本
経理、税金、保険について解説された書籍です。数字や事務処理が苦手で、帳簿の付き方もまったくわからない、という方にもわかりやすく丁寧に解説されています。基本的なことから得をするための方法まで解説されているので、一読の価値ありです。
本業で忙しいかと思いますが、隙間時間に目を通しておくと楽に損をせずに済みます。
⑦会社に雇われずにフリーで働く! と決めたら読む本
税金のことだけでなく、フリーランスが生きていくためのリスク管理、マネー管理など全般的に解説されている書籍です。税金を含めてフリーランスのことを知りたい方におすすめの書籍です。
⑧フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法
税金を含め、フリーランスのお金や仕事について執筆された書籍です。著者は現在年収1,000万円以上をコンスタントに稼ぎ続けていますが、過去には900万円もの借金を背負ったり、実家で鬱病で寝込みながら事業を回していた経験もあるようです。
フリーランスは良くも悪くも正のスパイラル、負のスパイラルにハマりやすいです。その理由は一人で作業することが多く、仕事に熱中できることもあれば逆に仕事が手に付かないこともあるからです。
筆者は負のスパイラルを断ち切って事業を軌道に乗せているので、多くのフリーランスに勇気を与え、また説得力があります。
まずはできることから始める
すでに確定申告の期限が迫っている場合は急いで処理する必要がありますが、そうでないなら徐々に知識を身に付けていけば問題ないかと思います。最初から100%節税したい、絶対に損をしたくないという気持ちもあるかもしれません。
しかし、節税や事務処理にばかり時間を取られていては本業が疎かになります。それでは本末転倒なので、本業の邪魔をしない範囲で、できるところから徐々に始めていくのがおすすめです。
また会計ソフトについては以下のページでまとめています。