初めてiPhoneアプリを開発する方に向けて、おすすめの書籍を紹介します。またiPhoneアプリの開発は現状主にSwiftで行われています。少し前まではObjective-Cが使われることが多かったですが、現在はSwiftなので、これからiPhoneアプリ開発をするならSwiftを使うのがおすすめです。
そのため今回紹介する書籍の内容は、SwiftでのiPhoneアプリ開発になります。ちなみに執筆時点でもっとも新しい環境「Xcode10 & iOS12」を中心に書籍を紹介していますが、今後より新しい環境に対応した書籍も出てくるでしょう。
今回紹介する書籍はどれも人気でシリーズ化されており、環境が新しくなればそれに合わせて新たなバージョンが出版されます。そのため、今回紹介する書籍のより新しいバージョンが出ていれば、そちらを購入した方が良いかもしれません。
ただしバージョンが変わったからといって急激に環境やコードが変わるわけではないので、勉強するバージョンが多少古いからといって過度に気にする必要はありません。
プログラミング経験ゼロでも学べる書籍
「iOSの経験はないけれどAndroidの経験はある」「スマホアプリ開発の経験はないけれどプログラミング経験自体はある」といった方も多いかと思います。しかしここで紹介する書籍は、プログラミングそのものの経験がまったくなくても理解できます。
①絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門 第7版
これから初めてiOS開発、プログラミングを学ぶ方におすすめの書籍です。「誰一人、絶対に挫折しない」を命題に、とことんこだわって、とにかく丁寧に解説されています。その結果口コミを見ても、プログラミングまったくの初心者の方が挫折せずに学習できています。
Swiftの技術はもちろん、iOSからプログラミングの世界に飛び込んでいくことができるでしょう。自信がない人、大歓迎です。またなんとなくiOSのアプリが作れたら面白そうだな、くらいの気軽なスタンスで勉強を始めても問題ありません。
②詳細! Swift iPhoneアプリ開発入門ノート
iOS、Swiftの基本から実践まで学ぶことができます。プログラミングの初歩の初歩である「ハローワールド」の出力から始まるので、プログラミング自体完全未経験の方でも対応可能です。ただし難易度的には上で紹介した「絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門」よりは少し難しいです。
易しさを取るか、実践レベルまで学べることを取るかといった選択になります。
③これからつくる iPhoneアプリ開発入門 ~Swiftではじめるプログラミングの第一歩~
プログラミング初心者向けの書籍ですが、細かい理屈抜きにして楽しみながら学習できます。細かい文法よりも、とにかく手を動かしてアプリを作り、動かしてみるというスタンスです。Swiftに限らずこのスタンスはプログラミングの原点と言えるでしょう。
とりあえず動くものを作ってみて、後から文法を理解する形で勉強を進めた方が頭に入りやすいはずです。いきなり文法の勉強だけやってもそれがどう実践で使えるのかわからないので、なかなか頭に入ってきません。
④iPhoneアプリ開発講座 はじめてのSwift
プログラミング経験がまったくない方がiPhoneアプリ開発にチャレンジするための書籍です。書籍の構成としては、先にSwiftの基礎を学習し、そこからXcode上で開発を進めていく流れです。
キャプチャやイラストが多く、丁寧に解説されているので、理屈的なことがよくわからなくても読み進めることが可能です。
プログラミング経験のある方におすすめの書籍
⑤本気ではじめるiPhoneアプリ作り
ヤフーのベテランエンジニアが丁寧に解説した一冊です。iOS、Swiftの経験がゼロでも理解できるように解説されています。ただしプログラミング自体の経験がまったくない方は、上で紹介したような別の書籍で勉強した方が良いでしょう。
iOS開発の基本的な部分から、開発現場で実践的に役立つスキルも学ぶことができます。
スマホアプリ開発を収益化したい方におすすめの書籍
スマホアプリ開発にチャレンジしてみたい理由は人それぞれですが、あわよくば稼ぎたい、と考えている方も多いかもしれません。そこで開発ノウハウだけでなく、集客とマネタイズに関する書籍も紹介しておきます。
まだその段階でない方が多いかと思いますが、マネタイズを考えることはモチベーションアップにつながるでしょう。個人開発でヒットするアプリを作り出すのはハードルが高いですが、当たればかなり儲かります。
⑥バカ売れアプリ生活 自作ゲーの集客とマネタイズぜんぶ教えます!
自作でゲームアプリを作って収益化する方法について解説されています。詳細なデータと具体的な手法も提供されており、なおかつ個人開発者のリアルなメッセージも掲載されています。AppleStoreのゲーム総合で1位になった個人開発者の独占インタビューもあるので、参考になるはずです。
プログラミング初心者も手を動かしてみるのがおすすめ
プログラミング初心者がいきなりiOSにチャレンジするのは無謀なのか、まずは文法の基礎を徹底しなければならないのか、といった疑問をお持ちの方も多いかもしれません。たしかにiOSの前にHTML、CSS、PHP当たりでWebの基礎を学んだ方がiOSに取っつきやすく、文法の基礎を徹底した方が開発もスムーズでしょう。
そのため基本から入った方がたしかに詰まることは少ないのですが、時間がかかります。また、はっきり言って文法から入っても退屈かと思います。退屈なので、頭にも入りにくいです。いきなり積極的に開発にチャレンジするとつまづくことも多いのですが、一度つまづいてから文法に立ち返った方が頭に入りやすかったりします。
基本を学ぶことも重要かもしれませんが、初心者のうちから失敗を恐れず積極的に手を動かすことにチャレンジししていった方が楽しみながら上達でき、最終的な上達も速いはずです。
またAndroid開発におすすめの書籍は以下の記事で紹介しています。