フリーランスエンジニアの休日!オンとオフの切り替え方

フリーランスエンジニアの休日

フリーランスエンジニアの中には在宅で作業をしている人も多いですが、世間から見ると「休みはいつなの?」「自由でいいな」といった印象かと思います。在宅での仕事やフリーランスエンジニアに興味のある方は、休日についても興味があるのではないでしょうか。

せっかくフリーランスになるのなら、ある程度自由度の高い生活を実現できた方が良いかと思います。そこでこのページでは、フリーランスエンジニアがどのように休日を取っているのか、オンとオフの切り分けはどうしているのか、といったことを解説していきます。

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休日の取り方は人それぞれ

会社員の場合、土日休み、交代制、平日休み、日勤、夜勤、などある程度勤務形態が決まっています。フリーランスでも会社員のようにオフィスに足を運んでいる方は、ある程度時間が決められています。

しかし特に在宅で作業をしているフリーランスエンジニアの場合、決まっているのは納期くらいです。あとはオンラインでチームを組んでいる場合などはスカイプ等でミーティングがあったり、完全に個人で作業している場合もクライアントとスカイプミーティングをやるようなこともあります。

とはいえミーティングなどもそれほど頻繁に行われるわけではなく、必要に応じてたまに十分~数十分程度行うくらいです。頻度もケースバイケースですが、月に数回、まったくミーティングをしない月もある、といった感じかと思います。

もちろんメッセージでのやり取りはありますが、あえて時間を合わせてミーティングするのは必要なときのみということです。そしてそのタイミングについてもきっちり決まっているわけではなく、必要に応じてメッセージ上でやり取りして、お互い都合の付いたタイミングで通話するイメージです。

つまり自分でスケジュールを決めない限り、納期以外のスケジュールはほぼありません。結果的に、昼夜逆転している人もいれば、起きている間はずっと仕事をしているような人もいます。また特殊なケースではありますが、アプリ開発などで不労所得を得ている人もいます。

その場合クライアントはいないので、納期もありません。不労所得を得ているフリーランスエンジニアの場合、スケジュールはより自由になります。いずれにしてもプライベートの方に重きを置いている人は仕事量を抑えて余裕を持って生活しており、逆に仕事中心の人は土日も早朝も深夜も関係なくずっと仕事をしています。

とはいえどこかで休憩を取れないと逆に生産性が落ちてしまいます。平日の9:00~19:00のみ作業を行う、のように時間で決めている人もいれば、平日はフルでできる限り作業し、土日は家族との時間にする、何か予定がある時のみ休みにする、などなどです。

結局どう休みを取れば良いのか

Free Stock Photo of Young Man Watching the Sunrise at Rocky Beach Created by Jack Moreh

人それぞれと言われても、自分がいざフリーランスエンジニアになってどのような生活スタイルにすれば良いのかわからない、という声もあるかもしれません。というのもフリーランスエンジニアは仕事の量も自分で自由に調整して受託できるため、自分がどのくらい働くかを考えて受注する必要があるからです。

結論としては、どのくらい働きたいかどのくらい稼ぎたいかによります。私の場合は余裕を持ってできる分量のみ受注し、空いた時間は今のようにサイトを更新したり、趣味の時間に充てたり、あとは開発以外にライティング案件も受注していたりします。

現状の私のスケジュールの組み立て方としては、納期のみを把握しておいて、後はざっくりどのくらい時間が掛かるかを考えているだけです。会社員でSEをやっていた頃のようにスケジュールを線で引いたり、作業の優先順位をメモしたりは特にしていません。

また作業する時間や休みの日も特に決めていません。一応毎日8:00にアラームをセットしていますが、すぐに作業するためというよりは遅くまで寝すぎると夜寝れなくなったり体調が悪くなったりするから朝起きるようにしています。起きてすぐに作業を始める日もあれば、映画を見たりしていて昼から作業を始める日もあります。

また食事に関しても時間を決めているわけではなくて、お腹がすいたら自炊したり外食に出かけたりしています。そして作業中に集中力が切れてきたら自宅で懸垂をしたりスピンバイクをこいだりして気分転換をしています。

休日についても予定がない限り事前にしっかりと決めることはあまりなくて、その時の気分で友人と飲みに行ったり、逆に急に誘われて出て行ったり、といった形です。今は自分に合った適当な形でオンとオフを切り分けていますが、過去には試行錯誤して失敗したこともあります

オン・オフの切り替えに失敗した例

Free Stock Photo of Ransomware Concept with Hooded Hacker - On-Line Security Created by Jack Moreh

フリーランスエンジニアにはオンとオフのルールはなく、人それぞれだということでした。しかし、だからと言って何でも良いわけではありません。というのも、無理をすると結局続かないからです。また逆に休み過ぎても仕事にならないでしょう。

私は休み方の点で失敗した経験は以下のようなものです。

  • できるだけ多く受注して働くスタイルで体調不良になった。
  • 仕事をセーブしすぎて収入がほとんどなくなった。
  • スケジュールをきっちり決めすぎて嫌になった。

細かく挙げるときりがないのですが、大枠で考えても上記の失敗は経験しています。ちなみに上記の失敗は一連の流れになっているので、以下で紹介します。

できるだけ受注して働くスタイルで体調不良に

まずフリーランスになって最初のうちは、作業すればするだけお金がもらえることが嬉しくなっていました。たとえば会社員の場合いくら作業量を増やしても給料は特に変わらず、強いて言えば残業代が増えるくらいかと思います。

営業職などでインセンティブが付く場合は別ですが、それでも作業量に比例するわけではありません。一方でフリーランスエンジニアの場合、受注量を増やせばその分報酬も増えます。報酬が増えることが嬉しくて、声が掛かった案件はよほど単価が低くない限りすべて受けて、自分からも良い案件が見つかればどんどん連絡を取って仕事をもらうスタイルでやっていたのです。

結果的に納期に少し間に合わなくて迷惑を掛けてしまったり、納期には間に合っても徹夜などの影響で体調が悪くなったりしていました。またやり切った後にはどうしても疲れて脱力してしまうことがあり、休み過ぎてしまうこともありました。最初の2年くらいはこのような感じだったと思います。

ところがある日の作業中、目の奥と前頭葉の急激な痛みで身動きが取れなくなります。寝れば治ると思いその場でしばらく横になっていたのですが、痛みは弱まらず、不快感や吐き気はより強まっていきました。

結局救急車を呼ぶ事態になり、診断結果としては目の奥に炎症があり、眼精疲労のまま目を酷使すると悪化するとのことでした。

仕事をセーブしすぎて収入がほとんどなくなった

一件があってから、私は仕事をしばらくセーブすることにしました。頭痛等は収まっていたのですが、どうしても目の疲労を感じることが多かったからです。仕事をセーブしてなるべくリラックスしようと思い、天気の良い日は公園に行ってベンチで昼寝していました。

その結果仕事をほとんどしていない状況になり、一件があってから数週間は、おそらく一日平均一時間も作業していなかったと思います。徐々に体調は戻ってきたのですが、サボり癖が付いてなかなか作業に集中できない状況が続きました。ここからなんとか脱するために、私はスケジュールをしっかり管理することにしたのです。

スケジュールをきっちり決めすぎて嫌になった

サボり癖を直すために私は朝から晩まできっちりスケジュールを決めて管理することにしました。朝起きる時間、作業を開始する時間、具体的に行う作業内容、昼休憩、夕飯の時間、消灯時間、これらをすべてスケジュール化し、目に見える形で記録していったのです。

そして毎日作業終わりにスケジュールに対する進捗状況を確認し、進みが悪かった場合の原因や集中力が切れていたタイミングを振り返り、次のスケジュールを調整するようなことをやっていました。

最初のうちはこれで何とかうまく進んでいたのですが、やはりきっちりした生活を継続するのは難しかったようです。徐々にスケジュールからずれてしまいモチベーションが低下するようなことが増え、結局スケジュールも組まなくなってしまいました。

またフリーランスの仕事の性質上途中で別案件の話が入ったり、単価や納期の変動に合わせて臨機応変に作業する必要があります。こういったこともあり、いつの間にかスケジュールを無視して作業するようになってしまいました。

単純にスケジュール管理に対して嫌気がさしていたこともあるでしょう。

最終的に今のスタイルに落ち着いた

Free Stock Photo of Photographer working at the desk - Yellow tones Created by Jack Moreh

以上のような経緯を経て、最終的に今のように一日の作業時間も休みの日も決めない、納期だけを意識する、というスタイルに落ち着きました。また仕事の受注量についても自分の集中力等も考慮した上で決められるようになるので、無理なく余裕を持てるようになりました。

仕事がありすぎてもなさ過ぎてもモチベーションに波が生じ、またスケジュールできっちり管理しすぎても嫌になってモチベーションが下がってしまうかと思います。もちろんその人の性格や生活スタイルによるのですが、私はなるべくモチベーション管理はスキルアップや仕事を楽しむという考えにゆだねることにして、スケジュールで縛ることは辞めました。

スケジュールで縛ってもうまくいかなかったので、余裕を持つことを心がけ、モチベーションを維持し、自然な形で集中できるよう直感的にオンとオフを切り分けています。集中できそうなときには集中して、無理そうなら休む、この方法がもっとも生産性が上がり、これができるところがフリーランスの大きなメリットとも感じています。

フリーランスエンジニアの注意点

エンジニアだけでなくフリーランス全般に言えることかもしれませんが、基本的にフリーランスの収入は作業量に比例します。不労所得を作る場合などは別にして、案件を受注してこなす場合単価が同じなら案件数に収入が直結します。

その結果、無理をしてでも稼ぎたい欲求が出てきてしまうのです。上で説明した通り、私自身もそうでした。受注案件でも頑張れば一日に数万円稼げるので、「月に百万円」など目標が出てきます。

仕事量を増やす方法でもなんとか目標は達成できるかと思いますが、どこかで無理が生じる可能性が高いです。収入を増やしたい場合は勉強して単価を上げる不労所得を作る、といった方向で考えるようにして、無理に労働量を増やすことはおすすめできません。

余裕がなくなると目先のことばかりに捉われて、肉体的にも精神的にも辛い状況に陥ります。また「せっかく稼げるチャンスだったのに集中できなかった」「明日は16時間ぶっ通して作業して10万円稼ぐ」といった変な方向にモチベーションが出てきてしまうかもしれません。

これは思考停止状態でなおかつ長期的に考えると損なので、目先の利益ばかりではなく、どうすればより短時間で稼げるように効率化できるか、労働力を減らして稼げるか、といった視点を持つことをおすすめします。

考え方は人それぞれなので強制するつもりはないのですが、同じ時間と労力を掛けるなら、明日の1万円よりも1年後の100万円の方に価値があると思います。数字が極端ではありますが、スキルアップや不労所得を意識して行動した方が、目先の利益だけを追い求めるよりも得だという話です。

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