フリーランスの適性?向き不向き?ただの慣れの問題

プログラミングの適性

フリーランスと会社員を比較した際に、フリーランスには適性がある、適性がないとできない、といったことがよく言われます。しかし、本当にそうでしょうか?私は会社員とフリーランス両方の経験がありますが、明らかにフリーランスの方が楽でメリットが多いと思います。

もちろん最初は慣れない部分もありますが、それは会社員も同じで、基本的には時間や人間関係のルールが多い分会社員の方が大変です。

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フリーランスの適性論はフリーランスの自画自賛

フリーランスは適性がないとできない、自主性がないとできない、といったことがブログなどでよく書かれていますが、その言葉の真意は「自分はフリーランスの適性があって自主性がある人間だ」という自画自賛です。

たしかに自分で考えて行動することは必要ですが、それはフリーランスに限った話ではありません。会社員だった自分で考えて行動しないと「指示待ち人間」「あいつは使えない」と言われてしまいますし、別に仕事でない趣味でも自分で考えて行動しないと何も始まらないし上達もしないのです。

フリーランスに自主性が必要と言っている人は、たまたまフリーランスになって初めて自分でよく考えて行動する体験をしただけでしょう。たとえば普通に一人暮らしの経験がある人なら、今日の夕飯を自炊するのだって自主性がないと何を食べるのか決められません。

慣れればフリーランスの方が楽

就職や転職で会社に入社すると、最初のうちは何をすれば良いのかわからず、右往左往してしまうかもしれません。そこで自分でリサーチしたり先輩社員や上司に質問したりしながら、作業内容や仕事の進め方を覚えていきます。

そしてある程度こなせるようになれば、一連の流れがルーティン化していきます。もちろん業種・職種に関わらずある程度臨機応変な動きが求められますが、経験を積んでいけばイレギュラー対応も含めてルーティン化されていきます。

これはフリーランスもまったく同じで、最初のうちはどのような方針で仕事を進めていくか、どこから仕事を受注するか、よくわかりません。しかし調べれば今の時代情報はいくらでも入手できるので、それに従って手探りでやってみることになります。

そして手探りでやっているうちにある程度流れがルーティン化されていきます。会社員が入社してから仕事を覚えていく流れとまったく同じです。フリーランスの場合新しいことをどんどん取り入れやすいという違いもありますが、これについても無理にどんどん変えていく必要はなくて、慣れてきたら次のステップに進む、くらいの方針でまったく問題ないでしょう。

ひとことにフリーランスと言っても仕事はライティング、プログラミング、デザイン、等々いろいろあります。自営で飲食店をやる場合などはもちろん例外ですが、今はやりの在宅、ノマドワークであれば基本的な流れはだいたい同じということです。

基本のスキルを身に付けて受注の仕方を覚えて、ルーティン化できてきたらより上位のレベルにトライしたり、受注ではなくて自分でサービスを考えて提供していくようなイメージです。

難しく考えず、自分にできるところから徐々にステップアップしていけば良いのです。会社員の方が自分の実力以上のレベルを急に求められたり、逆にもっとチャレンジしたいのにそれができなかったりとやりづらいことは多いはずです。

さらに日本の会社員は人間関係で大きなストレスを抱えています。人間関係でストレスを抱えていては本来やるべき仕事の部分に集中できないので、この点もフリーランスの方が楽です。

仕事を選べるだけでなく関わる相手も選べるので、大きなストレスを抱えることはないでしょう。フリーランスの方が大変だというイメージがあるのなら、それは単にフリーランスの方が特殊なことをやらなければならない、スキルがないとできない、といった先入観の問題です。

フリーランスは孤独?

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フリーランスは孤独、自分一人で作業しないといけないから孤独に強い人でないとやっていけない、といったことがいろいろなところで言われています。しかしこれを言っているのはだいたい孤独を感じているフリーランスの人です。

フリーランスの人にはブログをやっている人や、ブロガーなどそもそもそれが本業の人が多いため、たまたまそういった人の発信している情報が目に付きやすいだけのことです。会社員でも孤独を感じている人は多いはずで、実際ストレスや孤独感からのセルフネグレクトなどで亡くなる会社員だって多いのです。

ブロガーなどがブログでフリーランスの大変さをアピールしたり逆に簡単さをアピールしたりしていますが、読者の注目や共感を得るための戦略であるケースも多々あります。普通に考えて本当に孤独やストレスで限界状態の人ならブログに投稿する余裕はないはずなので、ブログやSNSで大変アピールをしているフリーランスは実際そんなに追い込まれているわけではないでしょう。

ある程度忙しいのは事実かもしれませんが、私自身の経験や周囲の状況を見る限り、同じ収入なら明らかに会社員の方が業務内容も人間関係のストレスも多いでしょう。孤独感に関しても寂しさを紛らわせるために会社に行っている人など皆無で、会社で毎日人に会っていてるからといって孤独感がなくなるとは言えません。

集団の中で孤立して孤独を感じていたり、無理して合わせて表面的には馴染んでいても、内心は孤独な会社員はいくらでもいるということです。そしてそもそも会社員だって作業をやるときはたいてい一人です。

同僚とつるみながら資料を作成したり営業に行ったりはしないでしょう。またフリーランスは一人で仕事をすることが多いですが、別にプライベートでは社交的な生活をして良いわけです。好き好きなのでどっちでも良いのですが、たとえば「仕事では一人で根詰めたから今日は友達と合っておしゃべりしよう」といったこともできるわけです。

まとめると、フリーランスでも会社員でも孤独を感じている人は存在し、それは仕事というよりはプライベート面での影響の方が大きいのではないか、ということです。

会社員は無理でフリーランスに向いていた?

またブロガーの話になってしまいますが、よくブロガーの方が「私には会社員は合っていませんでしたが、フリーランスなら向いていました。」といったことを書かれています。もちろんこれはその方の本音であって、それを否定するつもりは一切ありません。

しかし、本当にそうでしょうか?まず人との共同作業が苦手で、会社員に向いていない人は存在するかと思います。協調性がないと会社員でやっていくのに不利なことが多いと思います。そういった方がフリーランスとして成功すると、「フリーランスに向いていた」という結論になるかもしれません。

しかし実際は「会社員は無理だったけどフリーランスならできた」というだけのことかもしれません。極端に言えば、フリーランスの方が誰にでもできる可能性が高いのかもしれません。なぜなら、上記の通り選択肢は多いものの効率的なやり方が存在するからです。そして基本的に会社員の仕事よりも楽で、自分にできることを選べます。

協調性については欠落している人もいるので、この時点で会社員でやっていくのは難しくなります。日本ではまだ会社員の方が一般的なので、結果的に「会社員でやっていけなかった人がドロップアウトしてフリーランスになっている」ケースが多いかと思います。

もちろん例外もありますが、少なくとも「自分には会社員よりもフリーランスが合っている」と言っている人の多くはフリーランスが向いているのではなく会社員としてやっていくのが厳しい状況なので、それを見て「自分は会社員の方が向いているかな」などと思う必要はありません。

あまり話題にならないだけで、会社員でもフリーランスでもうまくやっていける、という人の方が多いと思います。フリーランスに向いているか会社員に向いているか考えてもあまり意味がないということです。

会社員が勤まらない方はフリーランスや起業といった選択肢しかないのかもしれませんが、普通に会社員が勤まる方はフリーランスでもやっていける可能性が高いでしょう。

フリーランスの感覚を試したいなら副業から試してみる

Free Stock Photo of Try Currency Indicates Turkey Lira And Banknotes Created by Stuart Miles

会社員に向いているかフリーランスに向いているかではなく、会社員としてやっていける人のほとんどはフリーランスでもやっていけるということでした。実際会社員からフリーランスになろうか迷っている方は多いかと思いますが、フリーランスでもやっていけるとは思いつつもやはり不安はあるかと思います。

そこで、まずは副業から試してみるのはいかがでしょうか。具体的な副業としては、リスクがまったくないプログラミングライティングをおすすめしています。ただしもちろん副業はこれだけではなく、無限にあります。

なので特にやりたいことや特技がある方はそれを活かすのが良いとは思います。特にないようなら、需要が多くて確実にお金になるプログラミングやライティングが無難でしょう。副業が軌道に乗って本業より収入が多くなるようであれば、そこからフリーランスとして独立すればローリスクです。

ちなみに、副業については以下の記事にまとめています。

副業やるならローリスクハイリターンで!プログラミングを選ぶ理由

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