プログラミング嫌いなら、IT営業という選択肢もあり

IT営業

今はITの時代と言っても過言ではなく、どの業界も今後より一層IT化が進んでいくでしょう。そこで多くの人は、「ITのスキルがあれば何かしら役に立つと思う」「ITスキルは潰しが利く」「IT業界で経験を積めば時代に取り残されずに済む」といった考えを持っているかもしれません。

私自身こういった考えを持ってIT業界に就職してその後独立しているのですが、現状でももちろんITスキルや知識は役立っていると思います。具体的にどのように役立つかですが、プログラミングの仕事ができるIT全般やプログラミングに関するライティングができるちょっとしたパソコンのメンテナンスやツールを活用して業務効率化ができる、といったことがあります。

プログラミングやIT系のライティングについてはある程度専門性が高いのですが、パソコンやツールの使いこなしについてはIT以外の業界の人やIT以外のフリーランスの人にも役立つスキルで、ある意味ITスキルの中でもっとも汎用性の高い部分かもしれません。

このようにIT業界で働いて独立したことで役立っていることがいろいろとあるのですが、中にはIT業界で働きたいがプログラミングは苦手、もしくは嫌い、という人もいるかと思います。その結果、IT業界で働くことを諦めてしまっているかもしれません。

しかしプログラミングだけがITのすべてではないので、このページではプログラミング、SE以外のIT業界での選択肢について解説します。

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プログラミングには向き不向き(好き嫌い)がある

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プログラミングはパソコンに向かってロジックを考え、地道にコードを書いていく作業です。基礎を押さえれば、ほとんどの人が一応形にはできるかと思います。

しかし、残念ながらどうしてもプログラミングには向き、不向きがあります。厳密には好き嫌いと言った方が適切かもしれません。プログラミングを嫌々やっていても基本的な実装はできるようになると思います。

また、プログラミングを続けていく過程で嫌いだったものが好きになるかもしれません。ただどうしてもプログラミングを好きになれない人もいて、その場合勉強を続けるのが苦痛なので自分でスキルアップしなくなります。

プログラミングが好きな人は放っておいてもどんどんスキルアップしていきますが、そうでない人はスキルアップしません。もともと得意な人が好きになる傾向にあるので、結果的に差は開いていく一方です。

一般的にロジカルシンキングが得意、考えるのが好きだという人がプログラミングに向いていると言われますが、一理あると思います。しかし最初から必ずしもロジカルシンキングが得意である必要はありません。なぜならプログラミングを継続していくうちに思考回路は変わっていくからです。

むしろプログラミングが好きになることの方が重要です。最低ラインとして嫌いではないことが求められます。嫌いなのに無理して継続するのはかなり厳しいものがあり、どうやってもプログラミングが好きな人には勝てないでしょう。

「プログラミングが嫌い、今後も好きになれそうにない。」ということであれば、別の選択肢を探った方が良いです。

プログラミングをしなくてもIT業界で成功できる

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プログラミングが嫌いだとプログラミングを続けるのは厳しいので、プログラマーやシステムエンジニアといった選択肢はなくなるかと思います。しかし、だからと言ってIT業界への就職、転職自体を諦める必要はありません

IT業界に求められているものはプログラミングスキルだけではなく、コンサルサービスマネジメント営業ブログなどの情報発信ビジネス、などなど多岐に渡ります。そしてこれらの職種を選んだから将来性がないというわけではなく、やり方によっては将来的に独立し、会社員よりも稼ぐことも十分可能です。

プログラマーやシステムエンジニアがスキルアップすることでフリーランスになりやすいことは周知の事実かと思いますが、上で挙げたような職種であってもフリーランス化や起業は十分可能なのです。

極端な例ですが、スティーブジョブズもプログラマーではありません。スティーブジョブズのプログラミングスキルは平均的なエンジニアよりも低かったと言われており、おおむね事実でしょう。

スティーブジョブズは営業力や話術に長けており、また悪く言えばエンジニアを力で押さえつけて徹底的にこき使っていたと言われています。スティーブジョブズの例は特殊なのであまり参考にならないかもしれませんが、少なくともプログラマーやシステムエンジニアだけが評価されたり独立したり起業できるのではなく、他の職種でも可能だということです。

むしろプログラミングはあえてやらずに外注化し、自分はビジネスの方に集中する、といった考えでIT業界に携わっている人も多いです。日本でもたとえばサイバーエージェントの社長はプログラミングスキルは持っておらず、技術は社員や外部に任せています。

プログラミングができれば便利なことも多いとは思いますが、あえてプログラミングはやらずにITをビジネスのツールとしてのみ活用する、という方針の人が成功してお金持ちになっているパターンも多いです。

IT営業という選択肢

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IT業界でプログラミングをやらないとなると、入口はIT営業を選択するのが一般的でしょう。コンサルやサービスマネジメントといった選択肢もありますが、コンサルは技術的なバックグラウンドや新卒で偏差値の高い大学を卒業している、といった条件が求められることが多く、サービスマネジメントについては募集が少ないです。

ヘルプデスクなどの選択肢もありますが、ヘルプデスクはキャリアアップというよりはワークライフバランスや子育てとの両立を考えたような選択肢かと思います。今回はどちらかというとIT業界でのキャリアアップやフリーランス化を意識した提案をしています。

ちなみにサービスマネジメントについて欧米では技術担当と明確に区分されていますが、日本だと高度なマネジメントはプロジェクトマネージャーがまとめて行うケースが多いです。技術力を持たないサービスマネジメントとなるとヘルプデスクのように開発のサポート役のような位置づけになりがちなので、スキルやキャリアを考えるとやはりIT営業という選択肢になるかと思います。

IT営業の種類

IT営業とひとことに言っても、その役割はいくつかあります。大きく分けると以下の三つが一般的でしょう。

  • ソリューション営業
  • パッケージ、ハード営業(箱売り)
  • 人材派遣営業(人売り)

ソリューション営業

まずソリューションとは問題解決のことですが、要するに「ITを活用して問題解決するための提案営業」です。役割としてはコンサルタントに近いものがあり、主な対象は法人です。コミュニケーションスキルを武器にする場合必ずしもITに精通している必要はありませんが、ある程度のIT知識は必須で、三つの中ではもっともハードルは高いと言えます。

パッケージ、ハード営業(箱売り)

次にパッケージ販売の営業マンは箱売りと呼ばれ、要するに自社の製品を売る営業です。今は物理的な機器はどこも充実していてそれほど売れないので、自社で開発したソフトウェアを販売するイメージです。

ソリューション営業ほどではありませんが、営業先のシステム状況を把握し、自社システムをどのように導入するか等考えて提案する必要があります。

人材派遣営業(人売り)

最後に人材派遣営業(人売り)はSIerで人をプロジェクトに派遣する仕事です。人売りというやや印象悪めの通称ですが、契約先と月単価の交渉を行い、それに従ってプログラマーやシステムエンジニアに現場に行ってもらいます。

人売りはIT営業の中でももっともITに関する知識が少なくてもできるかと思います。

そしてこの三種類は明確に区分されるわけではなく、複合的な営業が求められる場合も多いです。

たとえば箱売りと人売りの両方をやっている会社で、一人の営業マンが両方の役割を担っているケースもあります。

IT営業に求められるスキル

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IT営業の場合プログラミングスキルは求められないということでしたが、IT知識が不要というわけではありません。またIT知識以外のスキルも求められるので、それについて紹介します。先に箇条書きで列挙しておくと、以下のようになります。

  1. コミュニケーションスキル
  2. IT知識
  3. 事務処理能力

切り分け方によってスキルの数は変わってきますが、多くなるとややこしいのでなるべく最小限にしました。たとえばよく挙げられるロジカルシンキングなどはコミュニケーションスキルに含めることにします。

①コミュニケーションスキル

営業においてコミュニケーションスキルは必要不可欠ですが、業界によってその性質は異なるでしょう。たとえば商社や建設といったイメージ的に体育会系の要素が強い業界では、場を盛り上げる、ノリが良い、といったコミュニケーションが求められるかと思います。

もちろんある程度きっちり情報伝達しないと営業にならないのですが、内容よりも人間関係構築のためのコミュニケーションスキルの方が重要と言えるでしょう。一方で、IT営業に求められるコミュニケーションスキルとは相手の問題点を正確にヒアリングし、情報を正確かつ論理的に伝える能力です。

もちろん所属企業や取引先によって変わってくるかとは思いますが、全体的な傾向として飲み会や人間関係構築のための付き合いは少なく、コミュニケーションとシステムによってクライアントの問題を解決することが何より重要です。

特にソリューション営業や箱売りではクライアントの問題解決のために提案を行っているため、問題解決ができないと意味がありません。また扱っているものがシステムなので、良くも悪くも話し合いの内容は細かくなります。

IT営業ではシステムの細かい話をクライアントの現状のシステムとすり合わせながら考えて提案していくので、ある程度専門性があり、分析的なコミュニケーションになります。

今どき理系タイプ、文系タイプといった表現は時代遅れかもしれませんが、イメージとしては理系タイプのコミュニケーションに近いかと思います。

②IT知識

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繰り返しになりますが、IT営業においてプログラミングスキルは必須ではありません。しかし、プログラミングしないからといってIT知識が不要というわけではありません。エンジニアとコミュニケーションを取る機会も多く、何より自分が提案するソリューションやパッケージの知識がないと営業になりません。

人売りの場合も客先と現場で必要なスキルや自社のプログラマー、エンジニアのスキル等の話になるので、ある程度の知識は必要です。就職、転職前にある程度知識を仕入れておいた方が良いのですが、詳細は入社後でも間に合うレベルではあります。

プログラミングのように細かく考えて作業しなければならないわけではありませんが、設計書を見たり少しバッチを触ったりくらいはやる可能性が高いので、「プログラミングのことは嫌いでも、ITのことは嫌いにならないでください。」ということです。

③事務処理能力

営業職全般資料作成などの業務があるので、事務処理能力は必須です。しかし、IT営業の場合他の業界の営業職よりは高い事務処理能力が求められます。事務処理能力と表現すべきか微妙なのですが、クライアントの現状の課題、解決策、システムの概要・メリット・デメリット、今後のフロー、ケースごとの価格、などが網羅された資料を作成する必要があります。

コミュニケーションスキルと同じですが、正確かつ論理的な資料が必要だということです。

IT営業職の探し方

仕事の探し方については、転職サイトを活用するのが一般的でしょう。ここで迷うのは、総合転職サイトを使うかIT専門の転職サイトを使うかという点です。これに関して絶対的な正解はないのですが、IT案件多めの総合転職サイトを使うのがおすすめです。

ほとんどの総合転職サイトにはIT案件も含まれており、またITに特化した転職サイトでもIT営業職の募集はあります。しかしIT営業職を探している点とエンジニアではない点を考慮すると、IT案件多めの総合転職サイトがもっともマッチング案件が多いと考えられます。

以下に紹介する転職サイトを私自身はエンジニア転職で利用したのですが、コンサルや営業も視野に入れて利用したため、優良案件が多かったことは体感しています。具体的には以下の転職サイトを利用しました。

ワークポートIT

WORKPORTはIT・Web系の求人が中心ですが、その他の業界・職種も募集しています。結果的に、IT営業やITコンサル職も見つけやすい状況でした。

DODA

DODAは総合転職サイトですが、他の総合転職サイトに比べるとIT案件多めです。私自身はエンジニアの求人探しに利用したため、正直なところ案件で使われている技術内容がざっくりしている、エージェントがきっちり把握しているわけではない、といったことは感じました。しかしIT営業の求人目的で利用する場合その点は問題ないので、おすすめできる状況です。

マイナビエージェントIT

マイナビエージェントITもエンジニアが中心ですが、マイナビのサービスなので幅広い案件が見つかります。

私自身が使用した転職サイトは他にもあるのですが、エンジニアだけでなく営業職の求人も扱っているもので良かったのは上記二つです。基本的にある程度優良な転職サイトであればどれを使っても大差ないかとは思います。

これはリサーチした内容と自分自身が使用した実体験からの感想ですが、結局のところ転職サイトは仲介しているだけで、重要なのはその先にある企業です。転職サイトは企業を見つけるためのきっかけでしかないので、有名どころをいくつか登録しておいて、自分の希望条件に合う企業をどんどん探していくのがおすすめです。

もちろん転職計画を立てていくことも重要ですが、完璧主義になりすぎると腰が重くなります。これは自分自身に言い聞かせていることでもありますが、限られた時間で目的を達成するためには行動しながら考えることが重要かと思います。

このページで紹介した転職サイトは以下の三つです。

ワークポートIT
  • 業界未経験者から高スキル保持者ま
  • 幅広く対応
  • 求人数は7,000件程度
  • サポートが厚め
  • キャリアコンサルタントのほとんどが元エンジニア
DODA
  • 求人数が10万件以上
  • 求人が豊富なのでキャリアコンサルタントと相談しながら自分に合った案件を探せる
マイナビエージェントIT
  • マイナビがIT業界の転職にターゲットを絞った転職エージェントサービス
  • 独占求人、非公開求人も多い
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