Rubyはもつもとひろゆき氏という日本人が開発した言語で、世界的に使用されています。開発されたのは1993年ですが、今でもWeb系言語の中で主力です。また「Ruby on Rails」というフレームワークはあまりにも有名ですが、どのプログラミング言語を見てもRuby on Railsほどそのプログラミング言語において最強のフレームワークは存在しません。
PHPやPythonはたとえば開発現場でもフレームワークはバラバラですし、JavaでもSpringを使っていたりStrutsを使っていたりします。Rubyの場合Ruby on Railsを勉強しておけばまず間違いないので、その点でも学習のコストパフォーマンスに優れています。
転職するにしても副業やフリーランスで案件を受託するにしても、Rubyの案件=Ruby on Rails案件と言って過言ではありません。
今クラウドワークスで「Ruby」で検索してみましたが、このようにフレームワークはRuby on Railsです。このページでは、Rubyやプログラミング自体の経験がそこまでない方でもスムーズに勉強できる書籍を紹介します。
よく見ると上の方は「教えてくれる方募集」という特殊な案件でした。
ちなみに手軽にプログラミングの仕事をやってみたい方はクラウドワークスやランサーズを見てみるのがおすすめです。もちろん登録や利用は無料です。
Rubyの基礎から開発に必要な簡単な技術まで
まずはRubyの基礎から簡単な開発の勉強ができる書籍です。たとえばこれらの書籍を読んで、そこから練習でシステムを作ってみれば、ある程度のスキルで転職できる企業への転職や、簡単な受託案件ならこなせます。
転職、副業、フリーでの案件受託の第一歩ですね。
①3ステップでしっかり学ぶ Ruby入門
こちらは初めてプログラミングを学ぶ方を対象にした書籍です。つまり、「最初のプログラミング言語にRubyを選択した」という状況の方です。とはいえHTMLやCSSなどは他のプログラミング言語に比べて特殊なので、HTMLとCSSを学んで次にRubyの勉強を始めた、という方にも良いかと思います。
Rubyの基本をわかりやすく解説しているという点でも良書なのですが、個人的には環境構築や設定について丁寧に解説されている点に好印象を持っています。実際ソースコードとは関係ない、環境構築や設定でつまづいてしまう方も案外多いです。
コードを書く前に挫折してしまうのはかなりもったないですが、「3ステップでしっかり学ぶ Ruby入門」なら最初の挫折ポイントを乗り越えられ、実際のプログラミングに入っても解説が丁寧なのでスムーズに理解できるはずです。
②プロを目指す人のためのRuby入門
こちらの書籍はRubyの基本文法、サンプルコード、例題での演習、といった内容でRubyの学習ができるようになっています。対象は一応他のプログラミング言語の経験が多少ある人となっていますが、変数や配列に関する記述もあるので、変数って何?といった状態の方でも理解できるようになっています。
オブジェクト指向ってクラスからオブジェクト作るんでしょ、くらいの知識があればかなり理解できるはずです。また著者の伊藤淳一さんは丁寧な解説に定評があり、兵庫県西脇市からリモートでお仕事されている方です。
③ゼロからわかる Ruby 超入門
こちらの書籍はもともと筆者が一橋大学社会学部でプログラミングの講義を行った経験を元に執筆されたものです。社会学部の学生でプログラミング経験のある人は少ないので、プログラミング自体が初めての人に向けて執筆されています。
また一橋大学だから難しく書かれているのでは?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。ただし大学の講義時間は限られているため、書籍の内容としては初歩的な部分に特化しています。
Ruby on Railsを学びたい方におすすめの書籍
次にRuby on Railsの勉強をしたい方に向けた書籍を紹介します。プログラミング経験自体がまったくない方はフレームワークの前に基本的な概念を勉強した方が良いのですが、Ruby自体の経験はなくても他の言語経験がある方もいるかと思います。
その場合ロジックの基本的なことはわかるため、それをRubyでどう実装するかを知れば良いだけです。たとえばループ文や条件分岐のロジック自体を知っていれば、それをRubyでどう実装するか調べるのは簡単です。
つまり、初めてのプログラミング言語にRubyを選択した人向けの書籍を読む必要はそこまでありません。基本概念を理解していれば細かい実装法などはネットでちょっと調べればすぐに出てくるので、いきなりフレームワークの勉強から入っても良いと思います。
またそもそもRubyの勉強経験があるという方は、もちろん積極的にフレームワークの学習から入ってください。
④たった1日で基本が身に付く! Ruby on Rails 超入門
こちらの書籍は「一番易しいRuby on Rails入門書」と自称されています。実際のその自称の通りフレームワークってそもそも何?という状態でもしっかり理解できるように解説されています。
少なくとも「フレームワークの勉強を始めるレベルなんだからこれくらいわかるよね?」といった書き方にはなっていません。開発環境のインストールから環境構築まで丁寧に解説されていますし、無駄なところでつまづくことはないでしょう。
私自身書籍を見ながら作業していて、内容の不備や抜け落ちから動作がおかしい、環境が動かない、といったことには非常にストレスを感じます。そのようなストレスはないので、安心して学習に集中できます。
⑤現場で使える Ruby on Rails 5速習実践ガイド
こちらの書籍はプログラミング言語の経験があり、Rubyの経験はほとんどないという方を対象にしています。つまりRubyに関する知識はない状態でも問題なく、他のプログラミング言語についても高いレベルが求められているわけではありません。
実践的なレベルではなく、あくまでも練習用のシステムを書いてみた程度の経験値です。内容的にはRubyの基礎をざっと説明し、さっそくアプリケーション開発に入っていきます。土台となるアプリケーションを作ったら、さらにそこに機能を追加していきます。
発展編として最後の方に複数にで開発する際の注意点やJavaScriptのことについても書かれていますが、この辺は流し見程度で良いかと思います。アプリケーションの内容はタスク管理アプリなので、これをしっかり作りこんで理解することがポイントになります。
タスク管理アプリケーションは他のWeb系言語でも基本練習として作ってみることが多いので、Rubyでやっておくと他の言語にも応用が利きます。
独学で勉強するか迷っている方へ
「書籍で勉強しよう」とすでに意志が固まっている方はそのまますぐに勉強を始めると良いかと思います。しかし、中にはそもそも「独学だとやる気がなくなって挫折しそう」「確実にスキルアップできる方法があればそっちの方がいいな」といった気持がある方もいるかもしれません。
プログラミングはスキルが身に付いてくれば独学一択になり、なおかつ慣れてくるので独学も大変ではありません。しかし、初心者のうちは挫折する確率をなるべく排除した方が良いので、独学以外の選択肢もあります。詳しくは以下の記事を見てみてください。
それではぜひプログラミングスキルを高めて、楽しみながら仕事や趣味に活かしてください。