プログラミング初心者がPythonを学ぶのにおすすめの書籍

Pythonのソースコード

PythonはWeb開発でもよく使われている言語ですが、それ以上に人工知能やディープラーニングといったAI分野で近年注目を集めています。なので、特にAIエンジニアを目指している方にとっては必須言語です。

AIは今後確実に伸びていく分野なので、これからプログラミングを学ぶ方もぜひ意識しておきたいジャンルになります。要するにWebでもAIでも活躍しているPythonは学習メリットが大きいということです。

さらに言えば、コードが最強にシンプルです。出力は「print」と書くだけですし、変数の宣言も型を書く必要がありません(値を入れると自動で型が決まります)。他にもif文のカッコがない、for文で初期値を書かなくて良い、などなどシンプルイズベストの仕様になっているのです。

Pythonの良い点を紹介しましたが、残念ながら処理が遅いというデメリットもあります。それでも有り余るくらいのメリットがあって、実際開発で使われています。

そのため、勉強して損はないということです。そこでこのページでは、Pythonの勉強を始めるのにおすすめの書籍を紹介します。

スポンサーリンク

基礎をなるべく簡単に学ぶ

まずは、Pythonだけでなくプログラミング自体の経験がまったくない、もしくはほとんどない、といった方が理解しやすい書籍を紹介します。

①いちばんやさしい Python入門教室

こちらの書籍は「Pythonの一番易しい入門書」というコンセプトで執筆されています。対象としては、プログラミングってそもそも何?といった状況の方も含んでいます。内容としてはプログラミングの基本的な部分からPythonの基本、「簡単な計算」「ゲームの作成」「GUIアプリ」「モジュールの活用」などに派生していきます。

後半は難しそうに感じられるかもしれませんが、図解とイラストでわかりやすく解説されています。イラストもカラフルで非常にわかりやすいのですが、逆に言えばすでにある程度Pythonの経験があったり、Pythonの経験自体はなくてもバリバリのプログラマーの方には向かないかもしれません。

プログラミングスキル自体が高い方は基本のロジックがすでに頭に入っているので、あとはそれをPythonでどう実装するのか知りたいだけの状態です。そういった方は入門書よりも難易度の高い書籍で勉強した方が良いでしょう。

②スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング

こちらの書籍はタイトルが独特ですが、要するに「プログラムの読み方すべてにふりがなを振る」ということです。読めなくても理解していればコードは書けますが、プログラミングに慣れていない方は特に読めないと頭に入りにくい、理解しにくい、といったことがあるかと思います。

対象者としては、プログラミング自体まったく未経験の方や、Python以外の言語も含めあまり経験がない方です。

③独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで

こちらの書籍はPythonだけでなく、Pythonを通してプログラミング全般を学ぶ、というコンセプトの書籍です。そのため、プログラミング自体がまったくの未経験の方も対象にしています。未経験者が対象ではあるものの、プログラミングのプロを目指す方向けの書籍でもあります。

つまり、未経験からプロを目指すための書籍と言えるでしょう。著者自身独学でプログラミングをマスターし、こうして書籍を出版するほどになっています。そのときの経験を元に、未経験からプロになるために必要な情報を書籍にしています。

また基本を勉強した後のその後の勉強法や、プログラミングを上達させる上での心構えについても言及している点が大きな特徴です。技術的なことだけでなく、プログラマーの心構えなどについても書かれていることの評判が良いです。

④Pythonスタートブック[増補改訂版]

プログラミング未経験者の方から学べる、易しく解説された書籍です。ほぼ同じ内容で8年前にも「Pythonスタートブック」という書籍が出版されているのですが、そちらはロングセラーとなりました。

そして8年経ってPythonの仕様変更や用途の移り変わりなど市場が変化したので、それに合わせて増補改訂版が執筆されました。オブジェクト指向の基本的な解説から始まっていますが、最終的にはWebアプリケーションを作り、Pythonが得意とするデータ解析の入り口部分も含まれています。

一歩踏み込んだ学習におすすめの書籍

これから紹介する書籍も、対象者は初心者と書かれています。しかし実際プログラミングの基礎の基礎がわからないとやや難しいので、Pythonの経験自体はなくても少し他の言語を書いたことがある、もしくはPythonを少し触ったことがある、といった方におすすめです。

とはいえ、本格的なシステム開発の経験や、仕事でプログラミングを行っているレベルの知識は不要です。そういった方はむしろもっと実践的なアプリ開発にトライし、書籍はいろいろなコードが書かれたものを辞書的に使った方が良いでしょう。

⑤退屈なことはPythonにやらせよう

タイトルからして面白そうです。冒頭でPythonがAIに使われていると説明しましたが、そのイメージの強い書籍です。ただしあくまでもイメージで、AI、機械学習に関するプログラミングの本ではありません

日々の業務をPythonにやらせて効率化していく内容となっています。具体的には、たとえばExcelなどでやる表計算などをPythonで自動化していきます。普段ITを活用した事務作業をされている方はおそらくVBAなどを触る機会が多いと思うので、それをPythonに応用していくイメージです。

事務作業の経験がそこまでなくても、「プログラミング、Pythonを活用すれば日々の業務がこんなに楽になるんだ」という勉強にもなります。ループ処理や繰り返し処理で人間が面倒なことをプログラミングにやらせる発想はプログラミングの原点でもあるので、Pythonを通じてそれを学べれば良いプログラマーになれるかもしれません。

⑥ゲームを作りながら楽しく学べるPythonプログラミング

プログラミングはとにかく手を動かして楽しみながら覚える。なおかつゲームならより楽しく学べるだろう、というコンセプトの書籍です。プログラミングはコードを理解して考える勉強のような面がありますが、モノづくりの面も大きいです。

モノづくりを楽しみながらPythonをマスターできるこちらの書籍は良書です。前半ではプログラミングとPythonの基礎について触れられていますが、プログラミングが完全未経験の場合多少難しさを感じるかもしれません。

とはいえざっくり理解すれば後半で手を動かしながら理解できると思います。よくわからなくて気持ち悪いときはネットなどで少し検索しながら勉強する、ということであれば、プログラミング未経験の方がいきなりゲーム作りにチャレンジしても良いのではないかと思います。

個人的には一から十まできっちり理解することよりも、とにかく今必要なコードを調べたり学びながら作っていって、いつの間にかスキルも身に付いていた、という状態が理想的だと考えています。

Pythonのキャリアは幅広い

冒頭で説明した通り、Pythonは様々な用途に活用されています。今回紹介した書籍は基礎を身に付けるためのものでしたが、他にもディープラーニングやデータ分析に関する書籍でもおすすめのものが多数あります。

そのくらいPythonにできることは幅広くて、それと同時にキャリアの選択肢も増えるということなので、夢が広がります。ちなみに株取引の自作プログラムをPythonで作るような書籍もあるので、基本が身に付いたらぜひいろいろチャレンジしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました