筋トレブームから派生して、ここ数年筋トレと鬱病の関係性に注目されることが増えているかと思います。しかし人によって意見は様々で、「筋トレをすれば鬱病が治る」と言っている人もいれば、「筋トレで鬱病が治るわけがない」と言っている人もいます。
そこでネット、SNS、リアルな知り合い等の意見をリサーチし、またそこから私自身も考えてみて、筋トレと鬱病にどのような関係があるのかについてまとめようと思います。
ただし私自身鬱病ではなく、鬱病になった経験もありません。そのため筋トレで鬱病が治った、などの体験談はないのですが、一般的な範疇では筋トレでテンションが上がったり、逆にそうでもなかったり、といった経験があります。
このページでは、客観的な目線と主観的な目線の両方から書いていきます。
筋トレは鬱病に効果的なのか?
筋トレと鬱病の関係について、以下のような意見があります。
- 筋トレをすれば鬱病を含めて多くの問題が解決する
- 筋トレによって鬱病の症状は良くなる
- 筋トレすることで鬱病予防になる
- 筋トレをしても鬱病は治らない
- 筋トレをするとむしろ鬱病は悪化する
筋トレが鬱病治療に効果的という声もあれば、無意味、むしろ悪化させるという意見もあります。
筋トレが鬱病に効果的と言われる根拠
筋トレが鬱病に効果的と言われる根拠は以下です。
- セロトニンやテストステロンの分泌が活性化し、前向きな気持ちになる。
- 筋トレが趣味になり、生活が充実する。
- 実際に筋トレで前向きになっている、鬱病の症状が良くなった、といった人がいる。
以上のようなことから、筋トレが鬱病予防・改善に効果的とされています。特に脳内の神経伝達物質やホルモンに作用し、気持ちを前向きにする作用が大きいのでしょう。
筋トレは気持ちを前向きにさせるが万能ではない
筋トレすることで気持ちが前向きになり鬱病に効果的なことは、科学的にも多くの方の実体験的にも嘘ではないでしょう。しかし、効果を感じられない方がいたり、むしろ鬱病が悪化したという方がいるのも事実です。
また筋トレをすれば鬱病が解決する、という世の中の風潮に対して怒りを感じている方もいます。実際筋肉隆々で鬱病の人もいれば、逆に筋トレをまったくしていなくても心身ともに健康な人もいます。
少なくとも、筋トレがすべてを解決する万能薬というわけではなさそうです。
私自身の筋トレとの向き合い方
筋トレは鬱病に対する万能薬ではありませんが、継続的に筋トレすればある程度気持ちを前向きにする効果があると思います。筋トレに慣れないうちはただ単に辛いだけかもしれませんが、慣れてくると高揚感があります。
筋トレによってエンドルフィンやセロトニンといった神経伝達物質が分泌され、これにより気持ち良くなります。しかしこの神経伝達物質を出すためには体を筋トレに慣らし、そのための回路を作る必要があるのです。
一回無理して追い込むことよりも、「自分のペースで楽しく筋トレを続けること」が一番大切だと私は考えています。これが肉体的にも精神的にももっとも筋トレのメリットを得られる方法で、筋トレの効果だけでなく筋トレを趣味として楽しむことによる鬱病改善効果もあると思います。
鬱病が進行してしまってからだと筋トレを楽しめと言われても無理があるかもしれませんが、まだ鬱病ではない、もしくはそれほど重度ではないという場合は、無理なくできることから始めてみると良いのではないでしょうか。
私自身自宅で自重トレーニングをしているだけですが、それなりの効果を得られていて、気分転換としても筋肉が成長していく楽しみを得られるという意味でも、生涯的な趣味になると思います。また参考までに、自宅で簡単に始められる筋トレメニューを紹介しておきます。
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