アプリには大きく分けて3種類あり、それはWEB、ネイティブ、ハイブリッドの3つです。
それぞれのアプリには特徴、メリット、デメリットがあり、事前に把握しておいた方が良いです。
とはいえ最初に知っておくべきことはさほど難しいことではないですし、それぞれの違いは明白です。簡単に解説していきます。
各アプリの特徴、メリット、デメリットまとめ
各アプリの特徴、メリット、デメリットを一覧表にします。また開発者目線とユーザー目線は表裏一体の関係なので、両方含めて記載します。
特徴 | メリット | デメリット | |
WEB | インターネットのWEBブラウザで使うアプリ ex)Gmail,SNS,食べログ |
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ネイティブ | インストール型のアプリ ex)App Store,Google Playでインストールする様々なアプリ |
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ハイブリッド | WEBの技術をネイティブに活かして開発されたアプリ ex)クックパッド,Wikipediaのアプリ版 |
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WEBとネイティブ両方のデメリットを引き継ぐ(ネイティブより動作が遅い、WEBほど検索でヒットしやすくない、インストールが必要、など) |
WEBアプリはすべてのデータがWEB上にある
ネイティブアプリ、ハイブリッドアプリはスマホへのインストールが必要ですが、WEBアプリはその必要がありません。PC、スマホの両方に対応したものが多く、インターネット上でアクセスし、データもすべてサーバー上に保存されます。
そのため自分のスマホの容量が食われることもありません。またインターネット上にアップロードされたサービスなので、検索エンジンからヒットしやすいです。ユーザーからの利用機会を増やしやすいと言えるでしょう。
利便性は大きいですが、常にサーバーとやり取りするので動作が遅くなる場合がある、ネイティブアプリ、ハイブリッドアプリのようにホーム画面にアイコンを設置できない、といったデメリットもあります。
ネイティブアプリは完全スマホ用のアプリ
ネイティブアプリは、App Store,Google Playにリリースし、スマホユーザーに利用してもらうために開発されたアプリです。スマホでインストールして利用するアプリのほとんどがこのネイティブアプリになります。
スマホの機能をフルに活用できるのが特徴で、たとえばカメラ、ライトなどもともとスマホに備わっている機能を活かしたアプリなどもあります。
ハイブリッドアプリの土台はネイティブアプリ
ハイブリッドアプリはネイティブアプリとWEBアプリのハイブリッドですが、土台はネイティブアプリです。ネイティブアプリを土台に、そこにWEBアプリの技術を加えたものがハイブリッドアプリです。
WebViewというソフトを使用し、そこにWEB技術を組み込んでいくのが一般的です。結果的にクロスプラットフォームで、AndroidにもiOSにも対応したアプリを開発できます。
言語的にはHTML、CSS、JavaScriptである程度の機能が実装可能です。ネイティブアプリとWEBアプリの良いとこ取りができますが、動作がネイティブアプリより遅く、実装的にも中途半端な部分はあります。
ハイブリッドアプリの開発が行われる事例としては、すでにWEBアプリでサービス稼働しているものを、なるべく機能を残しつつネイティブアプリ化する場合が多いです。
どのアプリを開発すれば良いのか
どのアプリを開発するかは、目的によります。ただしまだ実績がなくて練習で開発する場合、WEBアプリかネイティブアプリの選択肢になるでしょう。スマホアプリ開発に特化してアプリをリリースしたいのであれば、ネイティブアプリを選択することになります。
たとえばスマホアプリを使っていて、「こんな感じのアプリを作ってみたい」「アプリのアイデアが湧いてきたからチャレンジしてみたい」といった場合はネイティブアプリです。
WEBアプリは端末問わずアクセスが来るので、パソコンとスマホの両方のデバイスに対応する設計を考える必要もあります。
WEBアプリ、ネイティブアプリ、ハイブリッドアプリはそれぞれ性質が異なるので、違いを理解すればおそらくアプリ開発の選択肢で迷うことはないでしょう。