アプリ開発を始めるに当たって、AndroidにすべきかiOSにすべきか迷っている方もいるかと思います。そこでこのページでは、AndroidとiOSをいろいろな観点から比較します。
最初に結論から言うと、どちらから始めても良いかと思います。ただしどうしても迷っているなら微妙にAndroidの方がおすすめです。
とはいえ私自身はよくわからないまま、自分がiPhoneを使っていたという理由だけでiOSから始めました。結果的に特に問題なかったので、どっちでも良いとは思います。
Android、iOS比較表
複数の観点からAndroidとiOSを比較しました。
Android | iOS | |
アルゴリズム、設計 | 同じ | |
プログラミング言語 |
|
|
リリース先 | Google Play | Apple Store |
リリースする場合の費用 | 初期費用のみ25ドル(3,000円程度) | 年間11,800円 |
リリース時の審査 | 自動審査で比較的早い | 専門家による審査で時間がかかる |
開発ツール |
Android Studioなど |
Xcodeなど |
シェア率(国内) | だいたい5割強 | だいたい5割弱 |
シェア率(世界) | 8~9割 | 1~2割 |
アプリダウンロード比率(世界) | 2(ユーザー数が多い分ダウンロード数が多い) | 1 |
アプリ課金収益比率(世界) | 1 | 2 |
アルゴリズム、設計はほぼ同じ
AndroidもiOSも、基本的なアルゴリズム、設計はほぼ同じです。言語仕様の違いによりソースコードの流れが異なる部分はありますが、アプリの動きとしても、全体的なロジックとしてもほぼ同じです。
そのためAndroidかiOSどちらかで開発経験を積めば、もう一方での開発を始めてやった場合もスムーズに進むでしょう。ただし言語自体は異なるので勉強する必要がありますが、構造的にKotlinとSwiftは割と似ている気がします。
AndroidはJava、iOSはSwiftが主流
AndroidはJava、iOSはSwiftでの開発が主流です。ただしAndroidに関してはKotlinのシェアが伸びていて、今後Kotlinの活躍機会はより増えていくでしょう。ただしJavaがすぐに衰退するわけではなく、またJavaはスマホアプリだけでなくパソコン用のシステム開発でも役立ちます。
そのためAndrodi開発をやるならJavaを中心に勉強し、余裕ができたらKotlinも使ってみるのがおすすめです。
iOSはSwiftが主流ですが、過去にはobjective-Cが主流だったときもありました。今からiOSの開発を始めるなら、Swift一択かと思います。
リリース先、費用、審査
AndroidはGoogle Play、iOSはApple Storeにリリースします。Androidは初期費用のみ25ドル(3,000円程度)、iOSは年間11,800円です。
Androidはリリース費用が安く、また1回支払えばその後支払う必要がありません。一方で、iOSは費用がある程度高く、また毎年支払う必要があります。
審査はAndroidは機械的で早いのですが、iOSは専門家がやっていて時間がかかります。リリースについては、Androidの方にメリットがあると言えるでしょう。
開発ツールの選択肢は増えている
開発ツールは、Androidの場合「Android Studio」、iOSの場合「Xcode」が基本です。
Android、iOS単体で開発するなら基本を選んでおけば間違いないでしょう。しかしクロスプラットフォームで、AndroidとiOSを同時に開発する選択肢もあります。
長くなるのでここでは割愛しますが、基本となる選択肢とそれ以外の選択肢があり、また日々開発ツールが進化していることも知っておいてください。
国内はややAndroidが人気、世界では圧倒的にAndroidが人気
国内ではAndroidとiOSのシェアがほぼ半々ですが、ややAndroid優勢です。そして今後よりAndroidのシェアは伸びていくと各所で予想されています。
一方で、世界的には圧倒的にAndroidのシェアが大きいです。
アプリのダウンロードと課金
アプリのダウンロード数は、Androidの方がユーザー数が多い分iOSの約2倍です。しかしユーザー数に対するダウンロード数ではiOSの方が上です。また課金収益比率では、iOSが上です。
理由としては、平均的に見てiOSユーザーの方が平均所得が高いからだとされています。
ある程度調べたらさっそく開発にチャレンジ
今回AndroidとiOSについての情報を紹介しましたが、はっきり言ってそこまで詳しく知る必要のない情報です。少なくとも、初めて開発にチャレンジする段階ではほとんど何も知らなくてもOKでしょう。
同じ時間を使うなら周辺知識を集めることよりも、学習と手を動かして作ることに集中した方がスキルアップに効率的です。
とはいえ具体的にどのように開発を始めれば良いのかは知らないと作業が進まないので、何から始めて良いかわからない場合以下の記事をご参照ください。
スマホアプリ開発完全初心者は何から始めるべき?簡単に解説します
Android、iOSの学習におすすめの書籍は以下で紹介しています。